北米

2025.07.25 12:00

米ウーバー、女性の乗客が「女性ドライバー」を選べる新機能を導入

MOZCO Mateusz Szymanski / Shutterstock.com

女性ドライバーの収入増の効果も期待

また、これらの被害を訴えているのは主に女性の乗客だが、ドライバーが性的暴行を受けたケースも報告されている。シカゴのある女性ドライバーは、男性の乗客に銃で脅され、人けのない場所まで運転させられたうえで性的暴行を受けたと訴えている。

advertisement

このような事件がある中で、特に夜間に見知らぬ乗客を乗せることに不安を感じる女性ドライバーがいるのは当然だ。しかし、この恐怖心が女性ドライバーの収入を男性よりも低くしている可能性もある。調査によると、女性のウーバーのドライバーの収入は男性より7%低いという。研究者たちはその理由として、「女性ドライバーは男性とは異なる地域や時間帯で運転している」ことを挙げている。

同じ研究では、女性ドライバーのほうが男性よりもウーバーでの勤務開始から6カ月以内に辞める傾向が高いことも明らかになった。今回の新機能は、女性ドライバーの不安を減らし、収入格差の是正につながる可能性がある。

一方、ウーバーの競合Lyftは、2023年に同様の機能を導入しており、女性やノンバイナリーのドライバーと乗客が、互いにマッチングされやすくなる仕組みを提供している。ただしLyftの場合はあくまで「優先マッチング」であり、女性やノンバイナリー同士のマッチングが保証されるわけではない。それでもLyftによると、利用可能なドライバーのうちの67%がこの機能を選択しているという。

advertisement

ウーバーもこれまで、乗客やドライバーの安心感を高めるさまざまな機能を導入してきた。たとえば、乗車中の音声や映像の記録機能をアプリに搭載しており、乗客は音声を、ドライバーは映像を記録することができる。これらの記録は暗号化されており、問題が発生した際に通報の一環として提出された場合にのみ再生・閲覧可能になる。

今回のような女性が他の女性とのみ乗車できる機能は、実は2019年にサウジアラビアで初めて導入されていた(同国で女性の運転が許可されたのは2018年のことだった)。その後、この機能は世界40カ国以上に広がり、累計1億回以上利用されている。

米国ではまだウーバーの女性のドライバーが少ないものの、今回の新機能が安全性を高めることで、より多くの女性がドライバーとして活躍できるようになることが期待されている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事