教育

2025.08.12 16:15

「Fランでも行くべき?」 12万部突破の著者びーやまが語る『どこ大出か』の価値

Getty Images

社会問題にもなっている「Fラン大学」

―大事なことはいつの時代も変わらないということですね。「大学そのもの」についてはどう思われますか? これから大学も減っていくんですかね。

びーやま:減っていくかどうかはわかりませんが、本当に変わらないといけないと思います。定員割れしている大学が増えていくのはどう考えてもいいことではありませんから、何かしらの変化は求められるかと思います。

もちろん、各大学の経営が大変なのも理解していますので、むずかしいところではありますが。

advertisement

――そうですよね。びーやまさんは定員割れしている大学、いわゆるFラン大学への進学には賛成ですか? 反対ですか?

びーやま:よほどの事情がなければ反対です。体調の問題や家庭の問題で、そこしかないという人は、選択肢がないだけなので、本人次第でどこでも成長できると思いますが、「なんとなく進学」でFラン大を選ぶのは本当にやめたほうがいいと思います。それは大人になるまでの時間を4年間引き延ばすだけです。

僕がいつも言っているのは、「大学とは行かなくてもいいところ」ということです。本人が努力して入るなら、大学に優劣はないですが、「なんとなく進学する」「勉強はしたくないけど、そういう雰囲気だから進学する」というのは本当に無意味です。お金も時間ももったいないですからやめましょう。

―大学に入るハードルが下がっているからこそ、ちゃんと勉強しないと自分のためにならないということですね。

びーやま:そういうことです。

「大卒」というラベルはかつては魅力的でしたが、今はそうではありませんし、「Fラン大卒」となれば、マイナスに作用してしまうことも少なくありません。要するに「この子は大学受験頑張らなかったんだな」と。

そんな時代なわけですから、ちゃんと大学に行く意味と価値を考えて、勉強に向き合ってほしいと思います。

しかも、大学受験の勉強はやればやるだけ伸びますから、正しく努力していきましょう。

―ありがとうございました。

(びーやま著、ダイヤモンド社刊)
17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』(びーやま著、ダイヤモンド社刊)

びーやま◎教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

advertisement

ダイヤモンド社

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事