━━そこは葛藤があるでしょうね。どの選択が正解なのか、と。
YOSHIKI:まあ、アーティストが成功すれば最終的にはそこが成功だと思うんですけど、その過程で、「そういうふうに思われることもあるのか」というのは学びになります。

━━YOSHIKIさんはワインブランドの「Y by YOSHIKI」のほか、ハイファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」や、着物ブランドの「YOSHIKIMONO」など、さまざまなビジネスを展開されています。中・長期的なプロジェクトが多くスケジュールも埋まっていると思いますが、これから新規事業を始めたい、あるいは今だからこそやりたいと思う事業が出てきたとき、「選択と集中」というか、自分が手がけたいことの優先順位はどのように決めているのでしょうか。
YOSHIKI:僕は芸術が好きなんです。美学を大切にしているので、それが自分の基準になっていますけれど、最終的には生存していることの意味を考えてでしょうか。この世に生まれ、いつか死んでいく。その意味についていつも考えています。「『これはやってよかったな』と、そう思えるものをやろう」、と。なんとなく「逆算」で考えて生きているのかな。自分が死ぬ直前に「後悔や思い残すことがない」と思えるようなことをやろうとしています。
━━人生の終わりから逆算して考え、生きているということですね。
YOSHIKI:人生は、思うようにいかないこともあるでしょう。でも、僕は前向き思考なので、その努力はどこかで実ると考えています。それも、なんらかのかたちで、自分が気づいていないところで。だからすべてに全力で打ち込もうと思っています。それ以外は「直観」で決めています。
中途半端なことはしたくない。世の中からはそう見られていないかもしれませんが、身を投じます。100%が10個あるような感じでしょうか。まあ、僕の場合はそれが10個にならないんです。どうしてかはわからないんですけれど(苦笑)。「どう時間配分しているの?」と聞かれても、自分でもよくわからない。うまく説明ができないんですけれど、100%で10個やっています。


