どんな職業でも力を発揮するパーソナルブランドの構築
「学校は私たちが知っていることをオンラインで共有する方法を教えてほしかった」とMakingThatWebsite.com(メーキングザットウェブサイト・ドット・コム)の創設者兼ライターのデビッド・グは言う。「新型コロナの後、私は顧客の仕事から得たウェブサイトのヒントを記録するためにブログを始めた。その結果、前職の4倍以上の報酬を得るコンテンツマーケティングの仕事に就くことができた。結局のところ、仕事ぶりが最高の履歴書となる」。
自分の知っていることをオンラインで共有し、1日1日評判を高めていくといい。学校ではこうしたことを教えてくれないが、パーソナル・ブランドの構築に成功した人は皆、もっと早く始めていればよかったと思っている。これを正しく理解すれば投資利益率(ROI)は無限大だ。
学校でパーソナルブランディングを学んだ学生は、30歳までに業界を形成するソートリーダーになる可能性がある。製品を作る前にオーディエンスを得て、供給する前に需要を作り出すだろう。このような学生は卒業後、応募ではなくダイレクトメールを通じて憧れの仕事を得る。投資家へのプレゼンではなく、フォロワーを通じて資金を得る。高校時代のプロジェクトは米ハーバード大学でのケーススタディに、10代に書いたブログは本のネタに、大学での実験はビジネスの基礎に変わるかもしれない。すべては自分らしさに力を入れたからだ。
たくましい精神
「いじめをする人を喜ばせることはできないし、主張することはいじめる人と戦うことを意味するわけではないということを学校で学んでおきたかった」と、自営のストーリーアーキテクトとして働くビルギット・イッツェは言う。イッツェは劇作家ジョージ・バーナード・ショーの言葉「いじめる人との喧嘩は豚と相撲をとるようなもの。双方とも泥まみれになるが、豚はそれが好きだ」を引き合いに出す。
子どもたちは意地悪で、遊び場は自信と自己価値という点で試練の場となる。レジリエンスを教える学校は、失敗をデータ収集とみなす起業家を生み出すだろう。こうした生徒は人生や仕事でたとえどんなに厳しい状況に陥っても動じない。
このような生徒たちは、追い込まれる前に立ち直る術を知って学校を卒業するだろう。彼らは制御された環境で回復する練習をしているため、不況を乗り切る会社を作るだろう。10代で経験する挫折が起業のストーリーになり、教室での対立が役員室での自信になる。彼らが23歳でベンチャーキャピタルと交渉するのは、13歳で自分の立場を守ることを学んだからだ。


