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2025.07.25 18:00

「喧嘩するほど仲がいい」は心理学的にも正しい、二人が対立後に親密さを増す3つの理由

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以下は、喧嘩で相手と距離をつくるのではなく、より親密になるための戦略だ。

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1. 口論を、関係を再調整する有効なシステムとして扱う

対立は、関係を再調整するための方法だと考える。庭木を育てるには定期的な剪定が必要なように、パートナーとの関係はヒートアップした感情を一掃し、より健全なつながりのための余地を作るのに時折、緊張を必要とするかもしれない。「私たちが抜け出せないどのような均衡を、この喧嘩は破壊しようとしているだろうか」と自問しよう。

2. 自分が無意識に担っている役割に気づき、そこから一歩踏み出す

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たいていの喧嘩では、カップルは無意識のうちに馴染みのある役割を担うようになる。追いかける側と距離を置く側、批判する側と守る側、爆発させる側と壊される側といった具合だ。カップルのどちらかが既定路線から一歩踏み出すとき、親密さは増す。「いつもの反応を1割でも変えたらどうなるか」と考えるといい。

3. 喧嘩は単なる争いではなく、愛着を求めるものだと考える

ほとんどの対立は、そこに至るまでの言動が火種ではない。切望が原因だ。主張は「あなたはどうなったのか。私はまだあなたにとって重要なのか」といった隠された懇願であることが多い。比喩的に言えば、喧嘩は煙であり、切望は火だ。自分の立場を守る代わりに、例えば「(あなたは)私が気にかけなくなったと恐れているようだ」などと言って、相手の感情に応えるといい。

4. 言い合いを鎮めるだけでなく、全体的な流れを修復する

健全な関係にあるカップルは、喧嘩の中身だけを修復するのではなく、その根本的な原因も修復する。その喧嘩が自分たちの関係全般で何を意味していたかを省みる。こうしたことから「あの喧嘩は私たちの現況について何を示していたのか」と後で必ず分析するようにしよう。

要するに、喧嘩は時として関係を成長させる試みだ。ただ解決するだけでなく、喧嘩によってあなたがどう進化しようとしているのかに注意を向けよう。

慎重に対応すれば、対立はつながりを損なうことはない。逆説的だが、対立はつながりを強固なものにする。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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