さまざまな小型の飛べない鳥たち
マメクロクイナは最も小さいが、それ以外にも現代の世界で独自のニッチ(生態的地位)を築いている、小型の飛べない鳥がいる。そうした他のいくつかの鳥類は、より大型で有名な飛べない鳥と比べれば目立たないが、世界各地の孤立した環境に、それぞれ独自の過程をたどって生き延びている。
例えば、ガラパゴス諸島にのみ生息するガラパゴスコバネウ(学名:Phalacrocorax harrisi)は、飛ぶことより泳ぐことに適応した、短い翼と力強い体が印象的な鳥だ。
ガラパゴスコバネウは、空を飛べるウの仲間とは異なり、翼を舵のように使って潜水する。水中のハンターへと進化した同種は、フェルナンディナ島とイサベラ島の岩の多い海岸沿いで、魚やウナギの仲間を捕食している。個体数は約1400羽で、現在、危急種に分類されているが、継続的な保護活動により個体数は安定している。
飛べない小型の鳥にはその他、タスマニアバン(学名:Tribonyx mortierii)がいる。小型のニワトリほどの大きさで、タスマニア島にのみ生息する。飛ぶことはできないが、それを補う驚異的な速度で走る。一部の個体は、最大時速31マイル(時速約50km)を記録している。

タスマニアバンは、開けた草原や水辺で、多くの場合、群れをなして生息している。島固有の他の飛べない鳥とは異なり、タスマニアバンは健全な個体数を維持している。比較的捕食者が少ないタスマニアの環境のおかげで、現在のところ絶滅の危機には瀕していない。
ニュージーランドも、小型の飛べない鳥のホットスポットだ。ニュージーランドクイナ(学名:Gallirallus australis)は、ニュージーランド固有種の大胆で好奇心旺盛なクイナ科の鳥で、ニワトリほどの大きさだ。食べ物をあさったり、キャンプ場を荒らしたりしている姿がよく見られ、その適応性と知能の高さによって、健全な個体群を維持している地域もある。しかし、生息地の消失と捕食者の影響から、一部の地域では個体数が減少しており、継続的な保護の取り組みが求められている。


