英国出身のヘビーメタル系ロックバンド「ブラック・サバス」のボーカル、オジー・オズボーンが7月22日に死去した(享年76歳)。2020年に、パーキンソン病を患っていることを公表していた。
ブラック・サバスは2025年7月初旬、英国バーミンガムで開催されたラストコンサートをもって、世界中のファンに別れを告げていた。同公演では往年のメンバーが再結集し、最後のパフォーマンスを披露。世界各国のチャートはこの感動と別れの余韻を反映し、米国ではブラック・サバスがあるビルボード・チャートで初の1位を獲得するという歴史的快挙を成し遂げていた。
ブラック・サバスが初の首位獲得
先週、ブラック・サバスの名曲『Paranoid』がHot Hard Rock Songsチャートで1位を獲得。ブラック・サバスが同チャートのトップ10入りをするのは初めてのことであり、このチャートに登場したのも今回が初となる。
このチャートはブラック・サバスが商業的ピークを迎えてから長らく経った後に創設されたものであるため、彼らの初登場が遅れたのも無理はない。それでも2025年に彼らが初登場を果たしたことに、長年のファンの中には驚きを隠せない者も多かったことだろう。
『Paranoid』が複数のチャートに復活
『Paranoid』はHot Rock & Alternative SongsチャートおよびHot Rock Songsチャートにも同時にランクインしており、いずれも16位を獲得した。これはブラック・サバスにとって通算2曲目のチャート入りとなる。
1曲目は2013年にリリースされた『God Is Dead?』であり、当時はこれらのチャートに短期間ランクインしたのみであった。
ストリーミングでも好調
ブラック・サバスの代表曲とも言える『Paranoid』は、Hard Rock Digital Song SalesチャートとHard Rock Streaming Songsチャートにも同時に再登場している。それぞれ5位と10位にランクインし、いずれも過去最高位を記録した。バンドの人気が再燃する中で、この名曲が再びスポットライトを浴びている状況だ。
往年のアルバムも再び上昇
シングル曲の『Paranoid』は、1970年にリリースされたブラック・サバスにとって2作目のスタジオアルバム『Paranoid』のリードシングルである。先週、同曲のチャート再浮上に合わせてアルバム『Paranoid』もTop Hard Rock Albumsチャートに再登場し、16位にランクインした。
この順位は、これまでの同アルバムの最高位を上回る新たな記録である。数十年を経てなお同作が新たな高みに達したことは、ハードロックの金字塔としての存在感を再確認させる出来事となった。



