トランプとエプスタインの親密な関係
WSJによる問題の手紙に関する報道は、トランプとエプスタインとの関係をめぐる論争が再燃するなかで浮上した。エプスタインは100人以上の女性に対する性的暴行で告発され、2019年に刑務所で死亡した。
トランプは1990年代から2000年代初頭にかけてエプスタインと親しい間柄だったことが知られており、2002年にはニューヨーク・マガジンの取材に対して「ジェフとは15年の付き合いだ。素晴らしいやつだよ」「彼と一緒にいるのはとても楽しい。彼は私と同じくらい美しい女性が好きだとも言われていて、その多くは年若い女性たちだ」とトランプは語っていた。
トランプはその後、2004年の不動産をめぐる争いをきっかけにエプスタインと仲たがいしたと報じられており、エプスタインに関連する性的犯罪で告発されたことは一度もない。しかし、エプスタインが死亡した後も、彼とトランプやビル・クリントン元大統領(こちらも告発はされていない)といった著名人との関係に対する世間の関心は途切れていない。
FBIが保有するエプスタイン事件の全記録の取り扱い
一方で、連邦捜査局(FBI)現長官のカシュ・パテルをはじめとするトランプの側近は、長年にわたり、FBIが保有するエプスタイン事件の全記録を「政府が隠蔽している」とする陰謀論を唱えてきた。
パテルや司法長官パム・ボンディを含むトランプ政権の当局者は、エプスタインに関するファイルを公開すると長年にわたって約束してきたが、司法省は今月初めに突如その方針を撤回した。
同省はメモを発表し、これ以上の文書は公開しないと表明した。さらに、エプスタインの「顧客リスト」が存在するといった陰謀論も否定した。これを受け、トランプの支持層からは激しい反発が起こり、ボンディの辞任を求める声が高まった。また、エプスタインに関する疑惑を「でっち上げだ」として過小評価しようとしてきたトランプに対する監視の目も強まった。


