5人の富豪による、これまでの貢献
ゲイツは、元妻のメリンダ・フレンチ・ゲイツとともに、主にゲイツ財団を通じて、ヘルスケアと貧困対策に取り組む団体に推定477億ドル(約7兆円)を寄付してきた。ゲイツ財団の2024年の年次報告書によれば、同財団は昨年「U.S. Economic Mobility & Opportunity and Women’s Economic Empowerment」と呼ばれるプログラムを通じて約2億ドル(約294億円)を寄付していた。
ゲイツに続いてマイクロソフトのCEOを務めたバルマーは、妻とともに、これまでに約50億ドル(約7350億円)をこの分野の団体に寄付している。近年の主な取り組みとしては、経済的苦境にある学生の中退を防止するための非営利団体「Communities In Schools」に対する1億6500万ドル(約243億円)の寄付や、2030年までに400万人の若者を支援することを目標とする「StriveTogether」に対する1億7500万ドル(約257億円)の寄付が挙げられる。
バルマー夫妻はまた、これまでに45億ドル(約6615億円)以上を集めて貧困問題に取り組んでいる「Blue Meridian Partners」に対し約6億ドル(約882億円)の寄付をコミットしている。
チャールズ・コークも、教育や貧困の削減、刑事司法改革に取り組む非営利団体に推定19億ドル(約2793億円)を投じており、そのほとんどを自身の「Stand Together」ネットワークを通じて提供している。このネットワークは同様の理念を持つビジネス関係者からの資金を集めており、今回のNextLadder Venturesへの拠出もこの枠組みで行われる。
インテュイット創業者のスコット・クックとヘッジファンド投資家のジョン・オーバーデックは、慈善家ランキングのトップ25にはまだ入っていないが、それぞれの財団を通じて約5億ドル(約735億円)の寄付を行っている。
過去にない、ユニークな取り組み
5人のビリオネア慈善家とその財団は今後も独自の取り組みを続けると共に、今後少なくとも15年間は、共通の課題に対してNextLadder Venturesと協力することになる。「これは非常にユニークな取り組みだ」と、コークのStand TogetherネットワークのCEO、ブライアン・フックスは語る。
「これほどの規模の慈善団体が連携した取り組みは、過去になかったと思う」とフックスは話す。「別々で活動するよりも、全員が力を合わせることで、はるかに大きな成果が期待できる」と彼は続けた。


