米国では、大学卒業の時期が過ぎ、多くの新卒者たちが初めてのフルタイムの仕事に就く時期だ。リタイアという発想そのものが時代遅れに思えるかもしれないが、経済的自立を念頭にキャリアをスタートすることで、ほとんどの人が想像するよりも、ずっと早くFIRE(経済的自立と早期リタイア。Financial Independence, Retire Early)とともに自由と柔軟性を手にできるはずだ。
経済的自立を実現するマインドセット、行動、習慣を身に付けよう
目標が「50歳で退職して海辺に移り住むこと」であれ、「自分の望み通りに人生を満喫するのに必要な柔軟性を得ること」であれ、それを実現するためのマインドセットや行動、習慣を今すぐ身に付けるべきだ。以下では、キャリアの早い段階から実行に移すことができ、経済的自立への歩みを早めることにつながる17のアクションを紹介しよう。
1. 給与交渉術を身に付ける
あなたの賃金がたどる経過は、往々にして最初の仕事に左右される。将来の昇給は一般的に、現在の給与に対するパーセンテージで計算される。つまり、初任給が高いほど、年月とともに所得が増えていくのだ。
効果的な交渉術を学ぶことは、キャリアを通じて、より良い報酬パッケージを受け取るのに役立ち、生涯所得の最大化につながる。
2. 今すぐ貯蓄を始める
最初の仕事を始める時期は、新たな習慣を形成するのに最適なタイミングだ。生活が大きく変化するからこそ、ほかの行動を変えることもたやすい。だからこそ、初日から貯蓄を習慣付けけよう。預金口座に自動で積立するように設定して、自分でも気付かないうちに貯蓄できるようにするのがいいだろう。
3. 生活費を節約する(たとえその必要がなくても)
初任給をもらったとたん、生活水準を上げたくなる気持ちはわかる。だが、所得に合わせて生活水準を引き上げていくと、同時に貯蓄能力は下がってしまう。一方、出費を抑えて残額を貯蓄していけば、早期リタイアの実現に必要な資金を作ることができる。



