批判的思考
AIは、隠された洞察を浮き彫りにできるが、その価値を文脈に当てはめて考えられるのは人間だけだ。リーダーは、前提を疑い、選択肢を比較し、十分に考えた上で倫理的に判断を下す。AIを、「思考しないための近道」ではなく「相談相手」として活用しよう。
倫理的な判断力
AI活用が広まるにつれ、倫理的なジレンマも増していく。偏見やデータのプライバシー、透明性、公平性についての問題を的確に切り抜けるリーダーは、他から抜きん出る存在だ。違和感を覚えたら、たとえAIが異議を唱えても声をあげよう。
コミュニケーション力
AIは、明快な文章を書く上では役に立つかもしれないが、人の意見に耳を傾けたり、人を鼓舞したりすることはできない。人間のリーダーは、相手に応じてメッセージに手を加えたり、トーンや感情を踏まえて語ったり、目的をもって自分の考えを明確に表現したりする。伝えたい内容をAIで下書きしたら、そこに自分なりの考えを加味しよう。
協力体制の構築
リーダーは、人々を協力へと導く。まずは、AIツールを使って、共通のデータやアイデアを可視化しよう。それから、人間であるリーダーのつながり合うスキルを駆使して、協力体制を育み、対立を解消し、全員が同じ方向を向くようにしよう。そして、意欲をかき立てて全員を前進させよう。
適応力
急な変化にも素早く対応し、試行錯誤し、いつでも新しいツールを受け入れられる姿勢は、大きな差別化要因だ。変化が起きても負けない強さを手本として示すことで、周囲を巻き込もう。時代遅れの消極的な人間ではなく、革新的で先見の明を持つ、変化の推進者であることを示そう。
AIは、リーダーシップの在り方を変える
AIは、ますます業務タスクを担うようになっている。そんな中で、自らを価値ある存在と位置付けてくれるのは、周囲とつながる力、関与させる力、インスピレーションを与える力だ。こうしたヒューマンスキルを発揮すれば、同僚から抜きん出た、新しいリーダーとして自分を位置付けられるだろう。
AIは、リーダーシップ自体を置き換えるものではなく、リーダーシップの在り方を変えるものだ。未来は、テクノロジーを生かしながら、人間らしさにあふれたリーダーシップを発揮する人の手にある。AIを受け入れ、オーセンティック・リーダーシップに全力を投じれば、AI時代を生き残れるばかりか、AI時代をリードする存在になれるだろう。


