メタは正当なFacebookアカウントを誤って削除しているのか
この記事が最初に公開されてからほどなくして、複数の読者から、メタが理由なく自分のFacebookアカウントを削除したと抗議するメールやツイート、メッセージが相次いで届いた(訳注:筆者は本稿を7月18日に公開しており、読者からの情報を追記し7月20日に再掲載した)。アカウント削除を扱う記事には抗議が付きものなのだが、今回は規模が際立っている。
「Reddit、Twitter、TikTokで『meta ban wave』を検索してみてください。メタのAIが正当なアカウントを無差別に停止し、しかもメタは誤りを認めようとしません」とある読者は訴える。
また別の読者は、「この粛清は安全対策と説明されているものの、無実の人々を巻き込み、救済も透明性もないまま彼らを犯罪者扱いしていると強く感じています」と述べる。
フェイスブックやInstagram(インスタグラム)において、自分のアカウントが正当な理由なく削除されていると訴える人々の、大規模な動きのようなものは確かにある。そのことを突き止めるのに、時間はかからなかった。7月3日付のBBC報道は複数の事例を取り上げ、AIの運用が背後にあるとの指摘も紹介している。メタはコンテンツ審査プロセスの一部にAIを用いていると認めるが、「AIが大量のアカウントを誤判定している証拠はない」と否定した。メタの広報担当者は「当社はポリシー違反のアカウントに対して措置を講じており、誤りだとお考えの場合は異議申し立てが可能です」とコメントしている。
BBCは、メタがフェイスブックグループにおける「技術的エラー」を認めたものの、「プラットフォーム全体で規則の誤適用が著しく増えた証拠はない」と発表したと報じている。


