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2025.07.21 09:00

フェイスブックが1000万アカウントを削除、誤削除も発生? 今後も継続

JarTee / Shutterstock.com

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世界有数のオンラインプラットフォームたちがアカウント整理を実施している。たとえばGoogleマップやGmailの利用者が影響を受け、筆者の元にはサムスンからもアカウント削除を警告するメールが届いた。そして今回、新たにフェイスブックがそのリストに加わった。メタは2025年上半期だけで驚くべきことに1000万件のアカウントを削除したことを認めており、その作業は今後も続く見通しだ。以下に概要を示す。

2025年初頭以降に削除されたFacebookアカウントは1000万件

誰であれ、自分のオンラインアカウントが削除されるという考えを好む者はいない。だからこそ、2023年末にグーグルがアカウント削除に関するメールを送信した際には、ちょっとしたパニックが起きた。もちろん、そのパニックには根拠がなかった。というのも、そのメールはグーグルの休眠アカウントポリシーの変更に関するものであり、2年間使用されていないアカウントが削除されることを意味していたからだ。

では、今回フェイスブックが公表したように、利用中のアカウントまで削除対象となる場合は懸念すべきだろうか。結論から言えば、正当な利用者の圧倒的多数にとって、心配は無用である。むしろ、セキュリティ向上という観点から歓迎すべき動きだと筆者は考える。

7月14日に公開された、フェイスブックの公式クリエイターブログの冒頭はこう述べている

「私たちは、クリエイターはその独自の声と視点によって称賛されるべき対象であり、模倣者やなりすましに埋もれてはならないと考えています」。

ブランドなりすまし攻撃について、アマゾンプライムの顧客約2億人に警告が発せられた例を踏まえると、メタがこの問題に真正面から取り組んでいることは朗報といえる。なりすましは多くの場合、悪意ある行為の入り口となり、他者の評判を利用して信頼を獲得し、その後の攻撃手法を展開する。

スパム的コンテンツ(偽のエンゲージメントやなりすましを含む)の排除強化の一環として、フェイスブックは「大規模コンテンツ制作者を装った約1000万件のプロフィール」を今年に入ってから削除したと明らかにした。さらに、同様のスパム行為を行ったと判断された50万件のアカウントについては、コメントの格下げ、リーチの縮小、収益化の停止などの措置を講じた。発表は次の一文で締めくくられている。

「フェイスブックはオリジナルコンテンツが躍動し、クリエイターがその努力と創造性に報われる場であり続けることを目指します」。

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翻訳=酒匂寛

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