調査会社Similarwebのデータによると、米メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者が立ち上げたソーシャルディアのThreads(スレッズ)が、モバイルデバイスでの1日あたりのアクティブユーザー数(DAU)でイーロン・マスクの所有するX(旧ツイッター)を追い抜く可能性が高まっている。
Xの競合サービスとして誕生したThreadsは、マスクによるツイッター買収とブランド変更に対するユーザーの不満をうまく取り込んできた。SimilarWebがフォーブスに開示したデータによれば、米国においてこの1年間でXのDAUがわずかに減少する中、Threadsは着実にDAUを伸ばしている。
7月15日現在、ThreadsのiOSおよびAndroid向けアプリのDAUは約1600万人で、昨年同時期の2倍に増加。一方、XのモバイルDAUは約2310万人で、依然としてThreadsをリードしているものの、その差は劇的に縮まっている。
昨年同時期の米国におけるXのモバイルDAUは、Threadsより約2100万人多かった。
iOSデバイスに限ると、両者の差はいっそう縮小しており、XのDAUが7月15日時点で約1530万人なのに対し、Threadsは1310万人となっている。
ウェブ訪問者数では、Xが今なお米国でThreadsを大きくリードしている。Xのウェブ訪問者数は7月15日時点で1日あたり約3300万人だったのに対し、Threadsは100万人にとどまった。
Threadsのモバイルトラフィックは、同じメタ傘下のフェイスブックやインスタグラムと密接に連携したプラットフォームの仕組みから恩恵を受けている可能性がある。いずれもモバイル版のアプリ上に、ユーザーをThreadsに誘導するボタンがあるからだ。



