Gmailの「登録解除」機能に関する課題
アップルは「メールを非公開」について、「アプリで新しいアカウントを作成するとき、オンラインでニュースレターに登録するとき、購入手続きをするとき、よく知らない相手にメールを送るときでも、個人のメールアドレスを非公開に保てます」と説明している。
これに対し、グーグルの新しい「登録解除」機能は迷惑メールを「過去数週間に送られたメール数とともに送信頻度の高い差出人ごとに整理」し、「ワンクリックで簡単に購読を解除できる。Gmailが送信者に代わって解除リクエストを送信する」としている。
だが両者は同じではない。グーグル自身も「デイリーセール通知や読まなくなったブログの週刊ニュースレター、何年も利用していない小売店からのプロモーションメールなど、購読メールが受信トレイをすぐに埋め尽くしてしまう」と認めている。
「Shielded Email」機能の正式提供が待ち遠しい
アップルはオンデマンドで新しいメールアドレスを提供し、「受信トレイをスパムから守り、個人データをハッカーから保護」している。「登録解除」機能はそのいずれも達成できず、ただ削除作業を容易にするだけである。
Gmailの「Shielded Email」機能の正式提供が待ち遠しい。昨年末から予告が出ており、プレリリースのコードも確認されている。「登録解除」機能と混同してはならない、役割がまったく異なるからだ。
スパムメールが1通も届かないという静けさ
スパムを減らすもうひとつの方法は、メールを完全に停止することだ。メールそのものが時代遅れで新しい手段が必要だという議論もある。コアアーキテクチャは何十年も変わらず、ユーザーが連絡先情報を誰にでも渡さなければならないオープンプラットフォームのままだ。
だからこそ新しいメールアドレスが求められるわけだが、ときにはサービス側が勝手に停止し、同じ効果──静けさ──が得られることもある。今月初めにはOutlookが、そして米国時間7月18日にはGmailがダウンした。
Tom’s Guideによれば、「これは重大な障害で、グーグルユーザーのあらゆる作業に悪影響を及ぼしかねなかった」という。幸い「長時間には及ばなかった」ため、大々的に報じられる前に復旧した。
CNET(シーネット)は「障害は7月18日午前8時頃(太平洋時間)に発生し、米国の多くの人が仕事を始める時間帯だった。この時点でDowndetector(ダウンディテクター)は全グーグルサービスで報告件数の急増を記録した」と伝えている。
グーグルによれば、停止は1時間未満で解消した。「複数のWorkspaceサービスでレイテンシとエラーレートが上昇していた」「初期調査ではハードウェアインフラの故障が原因とみられる。エンジニアが影響機器を迂回するようトラフィックを再ルーティングし、影響を緩和した」という。
影響を受けたユーザーにとって、その1時間はスパムが1通も届かない時間でもあった。まるで誰にも知られていない新しいメールアドレスを使っているような静寂だった。


