ヘルスケア

2025.08.05 15:15

「2050年、世界人口の50%が近視に」近視患者6億人超の中国、国挙げて対策

Getty Images

世界に先駆けた近視研究や治療が進む中国

国をあげて近視抑制に取り組む中国では、近視の治療にも積極的です。筆者が開発し、2022年8月から日本で販売している、近視の改善を目指す「Kubota Glass(クボタグラス)」も、2025年4月から中国全土で発売しています。

advertisement

クボタグラスは、遠くを見ている状態を光学的に再現したメガネ型の機器で、1日90分の装着で2時間屋外にいたのと同じ効果が期待できます。「近視の進行を止めるだけでなく、改善することを目指せる新技術」に対して、大きな期待が寄せられています。メガネをかけるだけなので、目への侵襲がなく、1日1~2時間の装着でよいという手軽さにメリットを感じていただけているようです。

中国の学生たちは定期的な視力検査が義務付けられているので、それをもとに親が適切なアクションを取ることが求められています。国をあげた取り組みが、結果的に近視抑制に関する国民のリテラシーの高さにもつながっているのです。

次回は、「近視は治す時代に」をテーマに、近視対策が遅れる日本で知っておきたいことをお伝えします。

advertisement

SEE
ALSO

サイエンス > ヘルスケア

近視は病気だった? 日本の経済損失は試算年4兆円、予防しないとどうなる

『近視は病気です』(窪田良著、東洋経済新報社刊)
『近視は病気です』(窪田良著、東洋経済新報社刊)

窪田良(くぼた・りょう)◎眼科医、医学博士、窪田製薬ホールディングス代表取締役会長、社長兼最高経営責任者 (CEO) 。慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学大学院に進み眼科学研究において博士号を取得。その研究過程で緑内障原因遺伝子であるミオシリンを発見、「須田賞」を受賞。眼科専門医として慶應病院や虎の門病院などの勤務を経、米国ワシントン大学に眼科シニアフェローおよび助教授として勤務。慶應義塾大学医学部客員教授、米国NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。2024年5月に東洋経済新報社より『近視は病気です』を出版。近視をゼロに、世界中から失明を無くすことを目標に活動している。 





※「近視」に関しては多くの研究がなされている。本稿では窪田博士の研究について紹介した。

編集協力=安藤 梢

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事