サイエンス

2025.07.20 17:00

いずれあなたを蝕む、「逃避から生まれる」自己破壊的な3つの習慣と脱却法

Filippo Arteconi / Getty Images

3. コミットしすぎる、あるいは複雑にしすぎる

やりたくもないことに申し込んでしまう。本当はノーなのに、イエスと言ってしまう。やらなければならないことでスケジュールを埋め尽くし、休息や内省の時間がないほどにしてしまう。そして、「自分は必要とされている」というホワイトノイズの中に常にいることで、自分自身の声に注意を払うことを忘れてしまう。

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このような行動は危機を作り出すが、そうした危機の方が、自分の根底にある感情的真実よりも扱いやすいと感じられる。やらなければならないことがまだある限り、立ち止まって、「私はいま、実際に何を感じているのだろう?」と自問する必要はないからだ。

『International Journal of Environmental Research and Public Health』誌に掲載された2023年の研究では、過剰なコミットメントと感情的な反すう行動は、特にそれらがなんらかの「責任」から切り離せないものである場合、精神的疲労や燃え尽き症候群、さらには心身症的な症状の、最も強い予測因子の1つであるとされた。

対外的な責務に過度にコミットすることで、多くの人は、本来であれば自分のために提供できるはずだったスペースを、外に貸し出してしまう。時には、難しい恋人関係や、一方的な友人関係、エネルギーを消耗するような状況に自分が入り込んでしまっていると気付くことすらあるかもしれない。

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感情的な苦痛から逃れることが唯一の答えのように思えるとき、人はしばしば、自己破壊的な習慣に走る。しかしそれらは、精神的な健康と長期的なウェルビーイングを害するものだ。こうした不適切な対処メカニズムは持続不可能であり、必然的に行き詰まる。

知らないうちに、同じような古い習慣に陥っていることに気付いたら、ちょっと立ち止まって、代わりに、以下のような戦略を試してみよう。

1. 「私はいま、どんな感情から逃れようとしているのだろう?」と自問する。声に出して名前を挙げることで、その感情が自分を支配する力を弱めることができる。

2. セルフ・コンパッションを実践する。これは、友人を扱うように自分自身を扱うことを意味する。責任に押し潰されそうになったら休もう。不安を感じたら、それを書き留めてみよう。怖いと感じたら、友人に連絡を取り、悩みを打ち明けよう。必要なサポートを受けられるようにしよう。

3. 最後に、感情制御の練習をしよう。これには、ネガティブな思考を再構成する、グラウンディング・テクニックを練習する、専門家によるメンタルヘルスのサポートを求めるといった、ポジティブな対処戦略が含まれる。例えばこんな感じだ。

・その瞬間の自分の感情に気づく:「私はいま、不安を感じている」

・その原因を突き止める:「これは、明日のプレゼンを台無しにしたくないからだ」

・対応を選ぶ:タスクを避けるのではなく、不安の核心と向き合い、回避の燃料となっているネガティブな思考を再構築し、意図を持ってタスクに戻る

いったん気が付けば、あなたは、違う選択をする力を持っている

自己破壊的な習慣に気付くのは難しいことかもしれないが、いったん気が付けば、あなたは、違う選択をする力を持っている。有用な対処法を実践するには時間がかかるかもしれないが、長い目で見ればその価値はあるはずだ。

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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