新機能に伴う「新たなリスク」を警告
同社は新機能に伴う「新たなリスク」を指摘し、機密情報の取り扱いに安全策を講じたとしつつも、悪意あるウェブページ上のプロンプトがChatGPTエージェントを欺き、ハッカーに機密データを渡したり、利用者がログイン中のサイトで有害な操作を実行させたりする恐れがあると警告した。
ChatGPTエージェントに対して利用者が取れるプライバシー対策
利用者はワンクリックで閲覧データをすべて削除し、タスクに結び付いたすべてのウェブサイトセッションから一括ログアウトできる。ただし各サイトのクッキーポリシーに基づき、クッキーは残存する場合がある。
背景情報
ChatGPTエージェントの開発は巨額の資金調達に支えられている。同社は3月、史上最大となる400億ドル(約5兆9000億円)のプライベートテック資金調達を完了した。また、同社とソフトバンク、オラクル、MGX(エムジーエックス)が共同で設立した新会社「Stargate Project」(スターゲイト・プロジェクト)を通じ、米国のAIインフラに5000億ドル(約74兆3000億円)を投資する計画に数十億ドルを拠出するとしている。
ChatGPTエージェントは同社初のタスク管理アシスタントではない。1月には、オンライン食料品注文やチケット購入、返金計算などを行うシステム「Operator」(オペレーター)を公開している。Operatorは完全自律型ではないが、ウェブ操作能力を備えている。OpenAIは、ChatGPTエージェントはOperatorのウェブサイトの操作・連携機能、ChatGPT Deep Researchの情報統合力、ChatGPTの会話能力という三本柱を統合したものだと説明する。ChatGPT agent、Operatorという一連のタスク管理アプリケーションにより、同社は自己学習し人間並みにタスクを遂行する汎用人工知能(AGI)実現へと一歩近づいたことになる。


