音楽

2025.07.20 14:00

ボブ・ディランらのトラヴェリング・ウィルベリーズ、解散から数十年で再び脚光

Dave Hogan/Getty Images

Dave Hogan/Getty Images

ロック史に名を刻む数あるスーパーグループの中でも、ひときわ記憶に残る存在がある。それが、結成からわずか数年で2枚の作品を残したトラヴェリング・ウィルベリーズである。バンドを構成したメンバーはいずれも音楽界の大物であり、その名のとおり「スーパー」なグループであった。

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メンバーにはジョージ・ハリスン、ジェフ・リン、トム・ペティ、ボブ・ディラン、ロイ・オービソンが名を連ねていた。結成当初から大きな期待を集めたこのバンドは、1988年から1990年にかけて2枚のアルバムをリリースし、いずれも高い評価を受けた。そして今、グループ解散から何十年も経った今になって、1作目のアルバム『Traveling Wilburys Vol. 1』が英国で再び脚光を浴びている。

『Traveling Wilburys Vol. 1』がチャートイン

今週、『Traveling Wilburys Vol. 1』がOfficial Album Downloadsチャートで初登場32位にランクインした。このチャートは、英国内におけるiTunesなどの主要ダウンロードプラットフォームでの販売数に基づいて集計される。トラヴェリング・ウィルベリーズとしてこのチャートに登場するのは、今回が2作目である。

前回のチャートインから約20年ぶり

トラヴェリング・ウィルベリーズが最後にOfficial Album Downloadsチャートに登場したのは、約20年前のことである。グループ解散後にリリースされたコンピレーションアルバム『The Traveling Wilburys Collection』は、2007年夏に初登場で2位を記録し、しばらくチャートにとどまった。

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3つのチャートで同時再浮上

今回、『Traveling Wilburys Vol. 1』はOfficial Album Downloadsチャートに加え、Official Albums SalesチャートとOfficial Physical Albumsチャートにも再登場を果たしている。順位はそれぞれ77位と93位だ。中でもOfficial Albums Salesチャートでは、これまでで最高位となる77位に達した。なお、このアルバムは2023年2月に同チャートで81位に初登場しており、今回はそれを上回る成績となっている。

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翻訳=江津拓哉

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