パウエル議長はかねて、トランプから辞任を求められても任期満了まで辞任しない意向を示している。
パウエルの後任レースの現状は?
ベッセントによるとパウエルの後任探しが進められているが、トランプが誰を起用するのかは明らかになっていない。ケビン・ウォーシュ元FRB理事が本命候補と広く見なされており、ブルームバーグ通信によると対抗馬としてハセットも浮上している。
このほか、ベッセント本人や、世界銀行グループのデイビッド・マルパス前総裁らの名前もあがっている。
FRB本部の高額改修を新たな攻撃材料に
米予算管理局(OMB)のラッセル・ボート局長は、パウエルがFRB本部の「これ見よがしの全面改修」を主導したとして批判している。ボートによれば、総工費は当初予算を7億ドル超過する25億ドル(約3700億円)にまで膨れ上がっているという。
ボートは声明で「改修には屋上庭園、水景、VIP用エレベーター、高級大理石などが含まれる。1平方フィートあたりの費用は1923ドルと、歴史的連邦建物の通常の改修費の2倍だ」と述べている。
トランプも16日、この改修工事に再び言及し、「25億ドル、あるいは27億ドルにおよぶ改修には詐欺が絡んでいる可能性がある」と主張した。「そうしたこともあるのかもしれないが、ともかく彼(パウエル)は良い仕事をしていないと思う」と続けた。
任命責任はバイデンになすりつけ
パウエルは2012年からFRBの理事を務めており、2017年にトランプから議長に指名された。だが2018年に金利を引き上げたことで、トランプの評価はたちまち悪化した。パウエルは2021年にバイデンから議長に再指名されて続投し、2期目を務めている。
トランプは16日、過去の批判を繰り返し、パウエルが議長に残留しているのはバイデンのせいだと非難した。パウエルについて「ひどいフェド(FRB)議長」だと断じ、「バイデンが再任したことに正直驚かされた」などと話した。
パウエルのFRB議長としての任期は来年5月に満了するが、FRB理事としての任期は2028年1月まで残っている。


