AI認定資格は本当に価値があるのか?
もちろん、実務経験があるに越したことはない。しかし、講座修了の証明となる認定資格があれば、上位人材の一員として扱われる可能性があり、自ら学習に投資していることを企業に示せる。これは、学位がない場合であっても同じである。
企業が履歴書に記載された資格を重視するのには、以下のような理由がある。
・継続的な学習意欲と成長志向があると判断する際に役立つ。これは、昨今の企業文化にマッチする
・業界のトレンドに敏感で、市場のニーズを理解している人材であると認識できるため
・企業が進めるAI導入と同じ方向を見ており、その取り組みに貢献できる適任者であると判断できるため
米国の3297名の労働者と1340の企業を対象としたAWSの調査(2024年実施)によると、次のような結果が出ている。
・企業の92%が、2028年までにAIを活用したソリューションを導入する予定
・特に営業・マーケティング(85%)や人事(78%)部門では、AI導入による価値創出が期待されている
企業は、AIスキルを持つ人材に対し追加的な報酬を支払う傾向がある。具体的には、以下のような職種別での給与上昇が見込まれている。
・AIスキルを持つIT専門職:最大47%の給与増
・営業、マーケティング部門:43%増
・財務部門:42%増
・ビジネスオペレーション部門:41%増
・法務、規制、コンプライアンス部門:37%増
・人事部門:35%増
良いAI講座を選ぶには?
現時点では、AI講座は誰でも提供でき、規制が緩い領域であることに留意しなければならない。まただからこそ、数多く存在する講座の中で、本当に価値のあるものを見極める必要があるのだ。講座選びの際には、以下の質問を自問するとよい。
・実践的なプロジェクトが含まれており、ポートフォリオに活用できるか?
・その講座提供者は、企業から信頼されているか?
・企業からの評価がなくとも、講師がAI分野の実績ある専門家か?
・さらに、その講師が自分の志望分野に関わりのある人物か?
・講座内容が、目指す職種・業界に特化した応用AIスキルを教えているか?
・修了証(認定証)が発行されるか?
・金銭的な投資に見合う内容か?(無料の講座も多く存在するが、有料であればなおさら上記の基準を厳しくチェックすべき)
ここまで読んだあなたが、今すぐAI講座の受講を始めない理由などあるだろうか。正直になって、自分に問いかけてみよう。リストラの第一候補になりやすく、常に代替可能な存在として扱われ、面接でも後回しにされるような社員で満足すべきなのか? それとも、自らの成長に戦略的に取り組み、AIを武器としてキャリアを飛躍させる意思を持ったプロフェッショナルでありたいのか?
決めるのは、自分自身である。


