オンラインで受講できるAIの認定資格は、もはや新たな「学位」となりつつある。コストは安く、短期間で修了でき、企業からの評価も高く、大学の学位を取得するよりも94%高い確率で採用につながるというデータもある。
AI関連の講座を履修しているという事実は、応募者がAIを重視する企業文化に適応できる人物であるというシグナルになる。とりわけ、アマゾンやセールスフォースのような大企業が、AIの大規模導入と職場の構造改革を進めている今、その重要性は増している。
2025年の今、「AIを学ぶべきか?」という問いはもはや時代遅れである。その代わりに「どのAI認定を取得すべきか?」と問うべきなのだ。
どのようなキャリアを目指すにせよ、AIの知識は不可欠である。ただし、目的や業種に応じて、適切な講座を選ぶことが必要である。そうすることで、自身に合った実践的なスキルが身につくのだ。
本稿を読めば、以下の情報を知ることができる。
・初心者が最初に学ぶべきAI講座
・AI認定資格が採用につながる理由
・AI講座は本当に効果があるのか
初心者が最初に学ぶべきAI講座
AIについて何の知識もない初心者で、ゼロからスキルを身につけたいと考えている場合、まずは以下の講座から始めるといい(執筆時点ではすべて無料)。
・『生成AIの概要』(Google Cloud提供)
・『Generative AI for Beginners』(マイクロソフト提供、18レッスンの無料動画講座。日本語含む多言語対応)
基礎を学んだ後、そこで止まってはいけない。一般的な知識から、実践的なAIスキルへと進むことが重要である。
IBMの幹部であるジャスティナ・ニクソン・サンティルによれば、「応用AI」は、キャリアやビジネスにおいて目に見える成果を出すために、最も重要なスキルのひとつであるという。
彼女は次のように助言している。「まずはAIに関する基本的な知識を身につけ、その後、自分の職務にどう活かせるかを考えるべきである」
そのためには、以下のような職種・業界別に特化した講座が役立つ。
・『ChatGPT Foundations for K-12 Educators』(Common Sense MediaおよびOpenAI提供)
・『生成AIコンテンツ制作』(Adobe提供、Courseraの学費援助を申請すれば無料で受講可能)
・『Artificial Intelligence in Project Management』(PMI提供)
・『『UXデザイナーのためのGenAI』(Courseraで受講可能。動画は日本語字幕表示可能)
・『Generative AI for HR Professionals』(Courseraで受講可能。動画は日本語字幕表示可能)



