感情の主権を実践するには
ほとんどの人は、感情の主権について教えられずに育ってきた。感情を抑圧するか他人に任せる大人を見てきた。私たちの多くは、深く感じることを避けるか、すべてに大袈裟に反応してそれを誰かに抑えてもらうことを学んだ。
真の感情の主権を実践するには、以下のことが必要だ。
・反応する前に間を置く
・不快感に耐える
・非難することなく、自分の感情を認識する
・感情を操作することなく、サポートを求める
では、感情の主権を実践的に築くにはどうしたらいいかと考えているなら、次のことを試してみてほしい。
・非難するのではなく、まず感情を確かめる:「あなたはどうでもいいと思っている」というような話を自分(またはパートナー)にする前に、一旦立ち止まって「私は実際に何を感じているのだろう」と自問してみる。「見放されていると感じている」「見過ごされていると感じている」などと言ってみよう。明確にすることで非難が和らぐ。
・「どの部分が私の責任なのか」と自問する:すべての不快な感情を、パートナーにぶつける必要はない。一呼吸おいて、それを整理する。「これは古傷が再発しているのだろうか」「関係以外のところにあるストレス要因ではないだろうか」などと考える。サポートを求める前に、自分のことは自分で解決する。
・最後通告するのではなく、ニーズを伝える:「私を無視するのはやめてほしい」ではなく「参っている。仕切り直すのに2、3分待ってくれないだろうか」などと言う。あなたが内側から外側に向かってコミュニケーションを取れば、パートナーはあなたの現状に応えてくれる可能性が高くなる。
・相手の気持ちに引っ張られない:パートナーの気分が下降気味になっているからといって、自分も同じようになる必要はない。また、相手が気持ちを閉ざしている場合、それをなんとかしようと過剰に働きかける必要もない。自分の立場を貫く。それは主権を示す行動だ。
・自主性がつながりを生むことを、心に留めておく:あなたが自分の感情に責任を持てば持つほど、パートナーにとってあなたはより安全な存在になる。なぜなら、あなたは常に自分の核を見つける方法を知っているからだ。
すべてのカップルは、共有する目標や思いやりのあるコミュニケーション、身体の親密さを必要とする。だが、互いが救命胴衣なしに常に相手の感情の浮き沈みに付き合うようでは、どれも保たれない。感情の主権はその救命胴衣だ。
感情の主権は、すべてを1人で行うことを意味しない。「あなた」がどこで終わり、「私たち」がどこで始まるのかを知ることを意味する。


