2. 正直になりやすくなる:パートナーや自分の感情の起伏への懸念がなければ、正直に話しやすくなる。言いづらいことも優しく言えて、耳が痛いことも守りの姿勢にならずに聞ける。
専門誌『Personality and Social Psychology Bulletin(パーソナリティ・アンド・ソーシャル・サイコロジー・ブレティン)』に掲載された研究によると、自分の自律性がサポートされている、つまり自分の考えや感情、選択が尊重されていると感じるとき、その人は感情面での深い安心感や強い愛着、関係に対する大きな満足感を覚えるという。これらはまさに、誠実でいることを可能にする条件だ。
パートナーがあなたの言動を修正したりコントロールしたり、あるいは否定したりすることなく、あなたが完全に自分自身でいられる余地を作ってくれるとき、あなたはこれまで以上に自由に自分の真実を語れるようになる。そして興味深いことに、この種のサポートを(受けるだけでなく)提供することで、与える側の親密感と幸福感も高まることも研究で示されている。
3. サポートが重荷ではなく、任意のように感じられる:それぞれが自己規制できるようになれば、支援を提供することは義務ではなく惜しみなく与えるものになる。助けたいからそうするのであって、助けなければ感情的にダメージを受けることを恐れているからではない。
専門誌『American Journal of Family Therapy(アメリカン・ジャーナル・オブ・ファミリー・セラピー)』に2020年に掲載された研究によると、自分と他者の感情の区別ができる人、つまり自分の感情をしっかり把握したまま他者とつながっていられる人は、自分の感情の調節がうまく、不安の程度も低いことが示されている。
こうした感情の安定は、自分の感情を「修正」するためにパートナーに依存したり、恐怖や罪悪感から反応したりする可能性が低いことを意味する。
互いが自分をしっかりと保っている関係では、サポートはプレッシャーや感情の融合からくるものではない。そうではなく、感情のバランスのとれたところから自由に提供される。それこそがサポートを生存戦略から本物の思いやりある選択へと変える。
要するに、双方が感情の主権を実践すれば、関係は成長のためのより安全な場所となる。自分の感情に責任を持てば持つほど、絆はより確かなものになる。パートナーは慎重に行動したり、感情的な落ち込みを恐れたり、あるいはあなたの感情をサポートするという重荷を背負ったりする必要はなくなる。そしてあなたも、相手の感情の重荷を恐れる必要がなくなる。
この安定により弱さをさらけ出すことで、より踏み込んだ会話をする余地が生まれる。これによりパートナーをつなぎ止め、深いつながりを保ちながら、それぞれが完全に自分らしくいられるようになる。それこそが、本当の親密さを築く土台となる。


