これらの無駄がなくならない理由を聞くと、習慣化、上司の意向という2つが大きく浮かび上がった。「これまでずっとやってきたからだという慣習。現場の効率よりも形式を重視する文化」という20代の女性の意見は正鵠を得ている。6位の変えたがらない人がいるという意見も、これに通じる。変化を嫌う「現状維持バイアス」のお手本とも言える。

業務のDX化が推奨されているが、こうした昭和の化石のような思考のままでは、上司は資料手書きロボットを導入してDXしたぞと胸を張りかねない。そこから改革するのかと思うと、気が遠くなる。だから誰も声をあげない。
この調査を監修した、エラー防止の組織作りのコンサルティングや研修を手がけるCIMA人財教育開発の代表、島本長範氏は、このアンケート結果をぜひマネージャーに見てほしいと話す。現場の無駄を減らすことはマネージャーの重要な役割だからだ。マネージャーは、こうした業務を行う理由と目的を自分自身が納得して、自身の言葉で部下に理解させることが重要だと指摘している。


