宇宙

2025.07.17 10:30

人類は見張られている? 地球上の空港レーダー、200光年先から検知可能 英研究結果

空港監視レーダーと航空機(Shutterstock.com)

空港監視レーダーと航空機(Shutterstock.com)

私たち人類は監視されているのだろうか?

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世界の主要空港のレーダーシステムは、航空機の安全な運航を支える以上の役割を果たしている可能性があるとする研究結果が、英ダラムで開催された英国王立天文学会(RAS)の全国天文学会議(NAM)において発表された。地球外生命体の築いた知的文明が、人類の存在を見張るために利用されているかもしれないというのだ。

英マンチェスター大学の研究チームによると、民間空港と軍事空港のレーダーから発せられる強力な電波は、もしも地球に現存する電波望遠鏡と同等の観測設備を有する異星人がいれば、200光年先の宇宙からでも検出できるという。

知的生命探査のカギ

この研究の筆頭著者でマンチェスター大学の博士課程に在籍するラミロ・ケス・サイデは、「高度な技術と複雑な航空システムを持つ惑星から意図せず発信されるレーダー信号が、知的生命体の存在を示唆する普遍的な兆候として機能する可能性があることを示す研究結果だ」と述べている。

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研究チームは、英ロンドンのヒースロー空港とガトウィック空港、米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に設置された空港レーダーや軍事用レーダーの発する信号が、宇宙空間をどのように伝播するかをシミュレーションでモデル化。地球近傍にある次の6つの恒星系から、検出できる電波信号の強さを計算した。

バーナード星(6光年先)
・けんびきょう座AU星(32光年先)
・HD 48948(55光年先)
・HD 40307(42光年先)
・HD 216520(64光年先)
LHS 475(41光年先)

研究の結果、世界の主要空港のレーダーが発する電波の合計出力は、2×10の15乗ワットに上ることがわかった。これは、米ウェストバージニア州にあるグリーンバンク望遠鏡(GBT)のような電波望遠鏡を使えば、200光年先からでも検出可能な強度だ。

さらに、灯台の光のようにより指向性の強い掃引信号を発する軍事用レーダーの場合、ピーク出力は1×10の14乗ワットに達していた。「これらの軍事信号は、宇宙のどこに観測地点があるかによって、最大100倍も強く検出される可能性がある」とサイデは指摘。「強力な電波望遠鏡を使った観測なら、恒星間距離をものともせず、人工的な信号だとはっきりわかるだろう」と語った。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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