推し活にはまっている人、アニメやアイドルのオタクを自認する人たちの多くはオープンにオタク人生を楽しんでいるのだが、世間の風はときに冷たい。そんなオタクさんたちの、切ないながらも微笑ましい、人との距離感の保ち方、オタクがバレないための工夫、相手がオタクだと見抜くポイントがアンケート調査で明らかになった。
推し活アプリ「Oshibana」を運営するブックリスタの「推し活研究部(おしけん!)は、推し活を行っている10代から60代の男女595人を対象にアンケート調査を行った。回答者のうち半数以上が10代ということで、とくに若い推し活世代の動向がよくわかる。

まず、オタクであることをどこまでオープンにするかとの問いでは、66.8パーセントが「比較的オープン」だと答えている。「誰にも言わない」という人は3.2パーセントに過ぎず、基本的にオープンな人が9割を超える。だが「隠さないからこそ、とくに仲良くもない人に推しについてイジられるのがイラッときます」と心ない言葉に傷つくこともあり、それは周囲の人との関係によって決めている。

世間の無理解に対処するために、涙ぐましい工夫をする人も多い。「アクスタなどの『ザ・オタクグッズ』は外に持ち出さず、部屋に置いておく」、「学校の友だちと繋がるSNSは推し活の写真や推しの写真はあげない、匂わせない」、「趣味の話はしない。漫画やアニメの話題に乗らない。普段はピアス、指輪に推しカラーの宝石を使ったものだけ身につける」と、わかる人にだけわかるアピールはしながら、「一般人」の間ではひっそりと趣味を単身でいる。



