教育

2025.07.17 08:45

女子高生も前のめり! メルカリ山田氏 x 東京都の「女子の理系進学」大作戦

2025年6月11日、「GovTech東京」のオフィスに集まった品川女子学院の生徒たち

最新技術と自由な働き方。「手本」に驚く高校生たち

続いて、GovTech東京のオフィスツアーでは、生徒たちがジーンズ姿の職員や開放的なオフィス空間に驚いていた。私も同じ印象を持った。GovTech東京は、東京都のDXを推進するために設立された外郭団体だが、職場の雰囲気は想像していた「お役所」とは全く違っていた。

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パネルディスカッションに登壇した女性職員の一人は、「水曜と木曜に有給取って、1泊で沖縄行ってきました」と話し、ジンベエザメと泳いだ写真を見せてくれた。組織的にも、リモートワークは積極的に活用されており、フレックス制度や複業もOKだという。

パネルディスカッションに登場した「GovTech東京」職員たち
パネルディスカッションに登壇した「GovTech東京」職員たち

「ワークライフバランスじゃなくて、ワークライフハーモニーを心がけています」

仕事とプライベートをきっちり分けるのではなく、うまく調和させる。この言葉は、生徒たちにも新鮮な驚きがあったようだった。

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「数学できないから文系選びました」

パネルディスカッション後、小池都知事が登場し、生徒たちとの対話が始まった。

「女子校にいると、リーダーや責任者を女の子がやるのが当たり前なんですけど、社会に出ると女性の管理職は少ないって聞きます」

小学生の頃から小池氏に憧れていたという高校2年生の生徒が、震える手でマイクを握って質問している。内心、応援の気持ちを抱きながら見守ると小池氏が「東京は人で成り立っています。半分が女性です。その力を生かさない企業は生き残れないと思います」と笑顔で答える。生徒はほっとした表情を見せた。

続いて、高校3年生が口を開いた。

「私は数学ができない、理科が嫌い、物理が無理っていう理由で文系を選びました。でも今、理系分野を応用したジェンダー解決の政策をやりたいって考えています。選んだ選択が間違ってたのかなって思うこともあります」

真っ直ぐな問いかけに、「文系理系ってきっちり決めないで。実際の生活では交差することに価値がある」と小池都知事は応じた。「大学の入試科目で決めるのではなくて、結局は何が残るかというと、自分が好きなこと。好きこそものの上手なれ、という言葉がある。自分の好きなことを、中途半端じゃなくて極めることをすればいいのではないでしょうか」とエールを送った。

そして、「AIに聞いてみたんです。この先、日本はどうなりますかって。そしたら22世紀には120歳まで生きるって言うんです。あと100年以上ある。チャレンジした数だけ、自分の糧になります。周りを気にせず頑張ってください」と付け加えた。

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取材・文=かたおか由衣 編集=坂元こうじ

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