逆にこれは強い公正世界信念を持っていない人ほど、浮気を重大な背信行為と見なす可能性が高いことも示唆している。
強い公正世界信念を持っていない人は、物事が自動的にバランスを取るとは考えないために説明責任を要求しさえし、それゆえ正義感を回復するために怒りを表したり、有名人を公に非難したりする必要性をより強く感じる可能性がある。
これらの発見は、正義志向の信念が常に罰や道徳的な怒りにつながるという仮定を覆すものだ。突き詰めると、正義感は何を裁くかだけでなく、裁く必要性を感じるかどうかも左右するということを示している。
2. 強い感情が厳しい判断につながる
公正世界信念は浮気のスキャンダルをどう見るかを形成する上で大きな役割を果たすが、この研究では、生の感情反応、特に怒りや嫌悪感も世間からの非難を招くことを最もはっきり示すものの1つであることもわかった。
研究チームは研究参加者に、浮気に対して一般的にどのように感じるかを、怒り、嫌悪感、不潔感という3つの主要な感情反応に焦点を当てて評価してもらった。こちらに関しても、実際にあった有名人の浮気スキャンダルを扱った。
その結果、浮気について考えるとき、より強いネガティブな感情を感じる参加者は、関係した有名人を非難する傾向がかなり強いことがわかった。
これは、道徳的判断は理性的というより、むしろ感情に左右されやすいことを示している。人は嫌悪感や道徳的に反発を感じると、まず直感で反応する傾向がある。論理や理性でその感情を正当化するのは後になってからだ。
実際、研究ではこうした感情は非難に直接つながるものであることがわかった。感情的な反応が強ければ強いほど、見方は厳しいものになる。さらに、公正世界信念が弱い人ほど、ネガティブな感情を抱えているときに強い非難を示すこともわかった。
このことは、たとえ浮気を法的あるいは社会的な問題として考えない人でも、感情的な反応によって浮気を公に非難するようになる可能性があることを示している。その裏切りが深く個人的、あるいは道徳的に不快なものに感じられる場合は、特にそうだ。
浮気に関しては、どう考えるかではなく、まずどう感じるかが重要であり、それが最終的に有名人のスキャンダルへの反応を増幅させる。
すべてのスキャンダルに反応する必要はなし
有名人のスキャンダルがあなたのSNSのフィードにあふれ、友人や家族との会話に盛んにのぼるかもしれないが、見聞しているのははるかに大きな図のほんの一部に過ぎないことを忘れてはいけない。
あなたの判断の根拠がどのようなものであれ、的外れで部分的、時には完全に間違っていることさえある。これは、スキャンダルの行為が正当化されるからではなく、どんなに身近なものに感じられても、背景全体を知っているわけではないからだ。
さらに重要なのは、他人の行いに注ぐエネルギーが自分に明晰さをもたらしているのか、それとも単に雑音を増やしているだけなのか、自問する価値があるということだ。反応するのが人間というものだが、すべての話題があなたの心を占めるに値するとは限らない。
時には自分の平穏を守り、自分が背負うべきものではないものと距離を置くことが最も賢明な反応だ。


