3I/ATLASはどこから来たのか?
オウムアムアとボリソフ彗星は、太陽系から遠ざかった今なお天文学者たちを魅了し続けている。しかし、3I/ATLASこそ私たちが最も注目すべき恒星間天体かもしれない。
2つの先例と比べてはるかに大きく、明るく、極端な偏心軌道をもつ3I/ATLASは、古い星からなる天の川銀河の「厚い円盤」から生まれたと考えられる。ホプキンスによると、3I/ATLASが銀河系の厚い円盤を構成する古い星の周りで形成されたのであれば、水の氷を豊富に含んでいるはずだという。

研究の共著者で、英BBCの宇宙科学番組「ザ・スカイ・アット・ナイト」の司会者を務めるクリス・リントット教授は、3I/ATLASを「これまで人類が詳細に観察したことのない銀河系の一部からやって来た天体だ」と評価。「この彗星は、3分の2の確率で太陽系より古く、生まれてこのかた星間空間を漂っていると考えられる」と説明した。
3I/ATLAS、今後はどうなる?
3I/ATLASは今年10月、太陽に最も接近し、秒速68km(時速約24万5000km)で近日点を通過するとみられている。

太陽に近づくにつれ、熱せられた3I/ATLASの表面から蒸気やガスが放出され、彗星の特徴である輝くコマ(頭部)と尾が形成されるはずだ。最新の観測によれば、この現象は既に始まっている可能性がある。
「私たちはわくわくする時代に生きている」と、同じく共著者でニュージーランド・カンタベリー大学のミシェル・バニスター博士はコメント。「3I(/ATLAS)は既に活動の兆候を示している。今後、太陽に熱せられた際にガスが観測されれば、私たちの提唱するモデルの検証になるだろう」とした上で、「世界最大級の望遠鏡がこぞって、この新しい恒星間天体の観測を行っている。そのうちの1つが答えを見つけるかもしれない」と期待を示した。



