「オフィスの家事」から遠ざかる方法
幸い、女性がキャリアに集中し、「オフィスの家事」に振り回されないようにするためにベルジュロンはいくつか提案している。女性は助けになることが求められるため、職場の雑用を引き受けざるを得ないと感じやすいとベルジュロンは説明する。実際、別の研究によると、男性と女性どちらもいるグループに敬遠されるようなタスクが提示された場合、女性が引き受ける頻度は男性の2倍だが、それは進んで引き受ける人がいないことが明らかになった後だという。
自分の業務量を共有した上で「優先度」を確認し、余計な業務を断る
ベルジュロンはボランティアをする誘惑に最初から抵抗することを提案している。「まずは、余計な仕事を引き受けないこと。いったん引き受けるとさらに頼まれるようになってしまう」とベルジュロンは説明する。
また、余計な業務を引き受けるよう頼まれた場合、現在の仕事量を相手に伝えて現状を理解してもらうことをベルジュロンは勧める。「現在、A、B、Cに取り組んでいる。新しい業務はこれらの業務より優先されるべきか」と尋ねるといい。依頼主に新しい業務の優先度を示してもらうことで、誰がその新たな業務を引き受けるべきか再考してもらえるかもしれない。
上層部から頼まれても即座に応じない
ベルジュロンはまた、頼まれても即座に応じないようアドバイスする。誰かに、特に上層部からお願いされたら、すぐに「イエス」と答えたくなるのは自然なことだ。だが、ベルジュロンによると、間を置くことで一息つく余裕が生まれるという。一歩引いて自分が抱えている仕事の量を考え、自分のキャリア目標に考えを巡らせ、メンターと相談し、引き受けるべきかどうかを決めることができる。また、頼んだ側も、その依頼が重要なものなのか、それともただ衝動的に頼んだことなのかを振り返る時間を持つことができる。
引き受けた場合は、時間と労力をかけた貢献であることをアピールする
最後に、もしあなたが手助けすることにしたとしても、「何でもない」「大したことではない」といったコメントで片付けてはいけないとベルジュロンは言う。そうではなく、時間と労力をかけた意味のある貢献だったことを伝えよう。


