ニューアルバニー・カンパニーはまた、2022年1月にインテルが発表した280億ドル(約4兆1200億円)超の半導体の製造施設の建設地として、近隣のジョンズタウンの土地を確保する上でも重要な役割を果たした。このプロジェクトは当初2025年の稼働開始を予定していたが、インテルの赤字続きの半導体事業全体の混乱を受けて停滞しており、最新の発表では完成が5年遅れ、2031年の開業予定とされている。
それでもなお、ウェクスナーはニューアルバニーおよびその周辺地域へのテック企業の投資意欲の恩恵を受け続けている。今年1月には、AIを活用した軍事技術で知られるアンドゥリルが、コロンバス近郊に年間数万の兵器や自律システムを生産することを想定した10億ドル(約1470億円)規模の「ハイパースケール工場」を設置すると発表した。
さらに、ここ数カ月の間だけでも、グーグルやメタ、バイオテクノロジー企業のアムジェンなどが、同地域での施設拡張を次々と発表しており、ウェクスナーの会社は、これらの大規模な取引で土地の売り手となることが多い。先月はグーグルが、ニューアルバニーのビジネスパーク内の約85エーカー(約34万4000平方メートル)の土地を1エーカーあたり74万1000ドル(約1億900億円)で購入した。
ニューアルバニー・カンパニー自体も現在、事業拡張を進めている。現地メディアのColumbia Business Firstによると、同社の子会社はこの2年半の間に、ニューアルバニーから車で約40分の距離にある小さな農村都市のメアリズビルで、密かに約486万平方メートル以上の土地を取得してきた。同地では、産業用途およびイノベーション用途に向けた2つの巨大なビジネスパークの建設が計画されている。また、現在もウェクスナーはニューアルバニー・カンパニーを通じてオハイオ州中部に約1295万平方メートルの土地を保有しており、その評価額はおよそ9億5000万ドル(約1400億円)にのぼる。
5月に開かれたウェクスナー・メディカルセンターおよびネーションワイド小児病院の理事会では、議長を務めるウェクスナーが「おそらく世界最大のAI投資が、コロンバスで行われる可能性が高い」と語ったと報じられた。
「コロンバスはオハイオ州最大の都市だ」と、彼はその会合で語ったとThe Columbus Dispatchは伝えている。「私たちはそのことをあまり表立ってアピールしたりはしない。しかし、不動産業界にいる私は、人々がこの街の規模や成長の速さにいつも驚いているのを知っている」とウェクスナーは述べたとされる。


