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2025.07.13 09:00

AIエージェントは7タイプ──理解と使い分けがビジネスへの第一歩

GamePH / Getty Images

(4)目標指向型エージェント

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その次に登場するのは「(4)目標指向型エージェント」(goal-based agent)で、検索と計画を用いて目標達成のためのアクションを見つけ、異なる未来の可能性を比較できる。柔軟な意思決定が可能になるが、目標の指定が必要であり、内蔵されたユーティリティや学習機能はない。

(5)実用型エージェント

その上位に位置するのが「(5)実用型エージェント」(utility-based agent)である。このエージェントは、ルールベースのシステム内で異なる基準を比較し、相反する目標間で合理的なトレードオフを行い、期待される効用を最大化するアクションを選択できる。このタイプのエージェントは、目標指向型エージェントよりも洗練された意思決定を行うため、複雑で不確実な環境に適している。

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(6)探索学習型エージェント

その次に「(6)探索学習型エージェント」(learning agent)が登場する。このエージェントは、名前の通り学習する能力を持つ。

(7)合理的エージェント

そして最上級に位置するのが「(7)合理的エージェント」(rational agent)である。合理的エージェントは以下の特徴を持つ:

・パフォーマンス指標を最大化するために行動する

・利用可能な知識、目標、および好みを使用する

・すべての前述のエージェントタイプを統合できる

・不確実性と複雑性の下で最適に動作する

端的にいえば、合理的エージェントは他のエージェントよりも多くのことをこなす。

さらに、会話型エージェントや、コーディング機能を内蔵した開発者エージェントなど、異なる機能を持つエージェントも存在する。あるモデルが複雑なプログラミング問題を他の開発者エージェントに渡し、プログラミングが完了した後に再び会話型エージェントに戻すといった連携も可能だ。

次ページ > エージェント選択と活用のための実践的フレームワーク

翻訳=酒匂寛

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