増額時は「楽しみ」を優先
興味深いのは、ボーナスが増額された場合の使い道に関する回答だ。「さらにどんなことに使いたいか」を尋ねたところ、「趣味」が34.8%で最多となり、「旅行・レジャー」(16.8%)、「貯蓄」(13.0%)が続いた。
現在の実際の使い道では「貯蓄」が最多だったのに対し、増額分については「趣味」が圧倒的な1位となっている。この結果は、現在のボーナス額では「まず安心のための貯蓄」が優先されるが、余裕ができれば「自分の楽しみ」に使いたいという本音を表している。

さらに注目すべきは前年との比較だ。2024年調査と比べて「趣味」が18ポイント、「旅行・レジャー」が5.1ポイント増加した一方、「貯蓄」は11ポイント、「投資」は4.6ポイント減少した。将来への備えよりも、自分の楽しみや体験にお金を使いたいという傾向が強まっていることがうかがえる。
現実主義の「リスク回避世代」
20代・30代のボーナス使い道から見えてくるのは、バブル世代の「消費は美徳」でもゆとり世代の「今を楽しむ」でもない、新たな価値観だ。物価高と雇用不安が常態化する中で育った彼らは、まず安心を確保してから楽しみを考える現実主義者といえる。
増額があれば趣味や旅行に使いたいという本音を持ちながらも、現実では貯蓄を最優先する。この堅実さは時代が生んだ「リスク回避世代」の特徴なのかもしれない。
【調査概要】
調査対象:20代・30代の正社員184名
調査期間:2025年6月3日~6月15日
調査方法:Webアンケート


