3. 結局、最後は「自分の苦労話」ばかり
もしあなたが何かを共有するたびに、友人が自分の生活がどれだけ大変かに話を持っていったり、いつもあなたのことを後回しにしようとするなら、相手の苦労が常に話の中心にくるパターンに陥っているかもしれない。
これはあなた自身の感情やニーズを微妙にないがしろにしている。
専門誌『Anxiety, Stress, & Coping』に2022年に掲載された研究では、感情が認められないことの影響と、社会的環境が自分の感情を認めない、あるいは支えるものではないと感じれられることが、その時々の感情状態や日々のストレス度合いにどのような影響を及ぼすかを調べた。
研究チームは参加者に1日に何度も、気分やいっしょにいた人、ストレスの多い出来事の解釈を語ってもらった。
その結果、自分の感情が認められていないと感じている人は、あまり親しくない人といっしょにいる状況においては特に否定的な気持ちを強く抱える傾向があることがわかった。また、そうした人は1日を通して頻繁に強烈なストレス要因を報告した。
感情が認められないことは、たとえ苦痛を感じていないときでもポジティブな感情を大幅に低下させていた。
この研究は、特に親しい間柄において、いつも無視されていると感じると感情面の全体的なウェルビーイングが時間とともに損なわれる可能性があることを浮き彫りにしている。
友人が会話でいつも自分の苦労話ばかりすると、たとえ明らかな対立の兆候がなくても、長期的な気持ちの面での疲れや乖離につながる可能性がある。
そのため、友人との関係で常に自分の存在感が薄くなっていないか気づくことが重要になる。あなたの気持ちも、相手の気持ちと同じように受け止められるに値する。ここで重要なのは、常に完璧なバランスを保とうとするのではなく、感情的に安全だと感じられるような方法で互いに相手の力になり、つながりを通して互恵的な関係を築くということだ。
健全な友情とは楽しい瞬間や長い付き合いによって定義されるのではなく、付き合う中でどれだけ相手に支えられ、理解されていると感じられるかによって定義される。適切な友情では、否定されたり消耗させられたりするのではと恐れることなく自分の気持ちを表し、耳を傾けてもらい、お互いを頼ることができる。
もしあなたが常に尽くしすぎていたり自己不信に陥ったり、あるいは相手に気を遣っているように感じるなら、関係を見直す時かもしれない。
健全な友人関係を築くには自己認識と明確な境界線を持つことが第一歩となる。そして、単に何かを必要とするときだけでなく、あなたとあなたの人間としてのニーズに重きを置いているが故に純粋にあなたのことを気にかけてくれる人との友情は長く続く。


