欧州

2025.07.11 12:30

ロシア軍に「ソーラー充電ドローン」出現 待ち伏せ型の新たな進化

ウクライナ南部ヘルソン州で撮影されたロシア軍の即席のソーラーパネル搭載ドローン=Xに投稿された動画より

ウクライナ南部ヘルソン州で撮影されたロシア軍の即席のソーラーパネル搭載ドローン=Xに投稿された動画より

ウクライナ南部ヘルソン州のドニプロ橋付近を撮影したドローン(無人機)の映像には、奇妙な改造を施されたロシア軍のFPV(一人称視点)ドローンが映っている。胴体を覆うようにソーラーパネルのシートが装着されているのだ。手に入る材料を使った不格好なつくりだが、これは新しいタイプのドローンが戦場で初めて確認された例かもしれない。無限に待ち伏せできる攻撃ドローンである。

待ち伏せ攻撃ドローンの進化

わたしたちも目にしてきたように、FPV攻撃ドローンは待ち伏せ攻撃用にも使われることが多くなってきている。操縦士はFPVドローンを飛ばして道路脇や屋根の上に着陸させ、目標が現れるのを待つ。目標の探知は観測ドローンや自機のカメラで行う。目標がやって来ると、ドローンは離陸し、追跡して襲いかかる。

最新の待ち伏せ攻撃ドローンは着陸用の脚やスキッド(滑走部材)を装備していて、駐機中も草など植物の上から周囲を見通せるようになっている。

また、待ち伏せ攻撃ドローンの制御方法では光ファイバーケーブルによる有線式が好まれているようだ。無線通信で映像の伝送などを行う場合よりも、電力消費量が抑えられるからだろう。その分、バッテリーの持ち時間が延び、より長時間待機できるようになる。

ロシア側では、休眠(ハイバーネート)可能な「ジョーカー」と呼ばれるFPVドローンも紹介されている。数日ないし数週間スリープし、必要になった時に再起動できると言われるが、このドローンは戦場ではまだ確認されていない。

太陽光発電によってバッテリーの満充電状態を維持できれば、ドローンはさらに長時間、あるいは理論上は無期限に待ち伏せし、監視を続けることが可能になる。

ソーラー充電で継続監視

OSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストのDanielRがX(旧ツイッター)のスレッドで言及しているように、市場には軽量ソーラーパネル式充電器がたくさん出回っている。バックパックに取り付けて、ハイキング中にスマートフォンなどの電子機器を充電するといった用途のものだ。50ドル(約7300円)以下で購入できるものが多く、たとえば出力5Wのある商品は重量190g足らずで、ドローンに装着できるほど小型軽量だ。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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