マーケティング

2025.07.15 13:30

本音や動機はヒントの宝庫。顧客インサイトが生む「選択肢」

インサイトを可視化する

生活者向けの新商品や新サービスを応援購入できるECプラットフォーム「Makuake」でも、日々いろいろな顧客インサイトに出くわすことがある。例えば、ある事業者が、釣り人が魚をさばくためのナイフを売り出したところ、休みの日に家族を置いてひとりで趣味の釣りに出かけても、帰宅後にこのナイフで魚をさばいて家族に振る舞えば納得してもらえる、子どもの食育にも生かせるといった予想外の声が届いたという。また、電動自転車を売り出した別の事業者には、近所のスーパーへのチョイ乗りで使いたいからカゴが欲しい、というような商品改良を望む声があったという。

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この4月に、マクアケがこうしたさまざまなインサイトを事業者が把握できたり、顧客に直接N1インタビューもできる「Makuakeインサイト」という新サービスをリリースしたのも、こうした時代のニーズや背景がある。顧客を知り、商品を開発し、プロモーションをするのは当たり前のことではあるが、大企業でも実際にやりきれているところは少ない。最近、BtoC事業を縮小してBtoB事業に経営資源を集中させる大企業も増えてきているが、こうした生活者向け顧客インサイトの把握に注力することで、その選択肢は増えていくと考えている。


なかやま・りょうたろう◎マクアケ代表取締役社長。サイバーエージェントを経て2013年にマクアケを創業し、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」をリリース。19年12月東証マザーズに上場した。

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文=中山亮太郎 イラストレーション=岡村亮太

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