関税の影響
FOMCは、関税がインフレをじわじわ押し上げる要因となる可能性を引き続き注視している。現在のところ、インフレは比較的落ち着いた状態が続いているが、政策担当者たちは関税の影響が経済指標に反映されるまでに数カ月を要する可能性があると見ている。
また、関税政策そのものも依然として不透明である。トランプ大統領は米国時間7月7日、複数の国に対し関税引き上げの可能性を示す書簡を送ったとされており、今後数カ月で関税が引き上げられる可能性がある。
今後の見通し
特段の経済指標のサプライズがない限り、FOMCは7月の会合で金利を据え置くと見られる。しかし、今後の会合で利下げが実施される可能性は依然としてある。これは、今後もインフレ率が低水準にとどまる、あるいは雇用市場にリスクが浮上する場合に現実味を帯びてくるだろう。


