メイクルーム
メイクルームの創業者、トレヴァー・トゥウェルズによると、同社のミッションは、過小評価され、耳を傾けてもらえずにきた人たちに、声を上げる機会を提供すること。「急進的な透明性と説明責任」を最重要ししている点が、他社との違いだという。
オックスフォード・プロパティーズ
郊外のショッピングモールとオフィスビルを運営する同社が目指すのは、ショッピングセンターを単なる商業施設ではなく、交流やつながり、文化を経験することができる「広場」のようにすること。その実現のために、アートは不可欠なものだと考えている。
リミックス・プロジェクト
そのオックスフォード・プロパティーズに協力しているのが、市内に拠点を置くリミックス・プロジェクトだ。16~24歳のアーティストたちを対象に、プロフェッショナルとしての活動を可能にするための研修などを行っている。
トロント市が目指す街づくり
シャーとトゥウェルズ、そしてオドネルは、異なる分野を舞台にしながら、いずれも企業がキュレーションに関する権限を信頼できる団体に委ねるという、名ばかりではない「真のパートナーシップ」が必要とされる環境で活動してきた。彼らはこの計画の成功を後押しする上での基本的な考え方を共有している。
情熱的なリーダーと非営利のパートナーたちのもとで進められるトロントの民間部門によるアートの支援は、企業の慈善活動にとどまるものではない。このムーブメントを推進しているのは、ブランド価値の向上、地域社会とのより深いつながり、充実した顧客体験、そして多様な声に力を与えることによって生まれるより深い満足感でもある。
最も重要なのは、例えば通勤ラッシュがあり、日々の買い物のために人が集まり、金融街で働く人たちがランチタイムを過ごす、といったすでに人々がいる場所に、アートが届けられているということだ。アートをすべての人にとって身近なものに変え、文化は単に教育機関などの白い壁の内側で育まれるものではなく、活気に満ちた街なかの日常の中にも存在し得ると証明することだ。
ギャラリーの壁が存在しない中で、アートを尊重する空間を民間部門が作り出せるようになったとき、街はそれ自体がキャンバスになる。その実現は、すべての人にとっての勝利となる。


