日本の未来に向けて──課題と希望
━━日本の将来について悲観的な見方も根強い一方で、ウォーレン・バフェット氏も含め、楽観的な見方も増えています。お二人はどうご覧になっていますか?
ルース:私は楽観的です。法の支配、知財保護、高度な教育を受けた労働力、活気あるスタートアップ・エコシステムといった、日本には強い基盤があります。人口減少は確かに課題ですが、それがロボティクスやAI分野でのイノベーションを加速させる要因にもなっています。また、他国が移民政策を厳しくする中で、日本はグローバル人材を受け入れるチャンスを得ています。改革と起業家精神の高まりが継続すれば、日本の未来は明るいと信じています。
━━私も日米の補完的な強みが融合することで、特別な付加価値が生まれると信じています。ただ、日本にはまだ課題もあります。あえて一つ挙げるとしたら、日本にとって最も重要な優先事項は何でしょうか?
ルース:強いて一つ挙げるなら「起業支援への継続的な投資」です。教育、政策、資本アクセス、リスクテイクを支える文化など、エコシステムの構築が求められています。日本にはすでに必要な要素が揃っていますが、それらを引き続き成長させ、前進させていくことが課題です。
バサラ:私は「グローバルマインドセット」が重要だと思います。日本のスタートアップは最初からグローバルを意識すべきです。多様な人材の採用、海外展開、若者の国際経験など、日本が世界をより積極的に取り込むほど、競争力とレジリエンスが高まるはずです。
最後に
━━最後に読者へのメッセージがあればお願いします。
バサラ:日米同盟は両国の未来にとって極めて重要です。そしてその強化には、次世代への継続的な投資が不可欠です。ベンチャーキャピタルはその手段の一つですが、最も本質的なのは人と人との関係です。
ルース:全く同感です。私とスザンヌはこれまでのキャリアの大半をこの同盟に捧げてきました。そして今、その可能性にこれまで以上に希望を感じています。両国が互いの人材、アイデア、可能性に投資し続けることで、私たちはより素晴らしい未来を創れると信じています。
━━シリコンバレーに住む日本人として、お二人の一貫した日本への支援と熱意にはいつも励まされています。今、日米の間に確かなモメンタムが生まれつつある中で、これからの両国の共創に大きな期待を寄せています。


