信頼性の課題に直面するグーグル「AIによる概要」
次に問題となるのは、グーグルのAI Overviews(AIによる概要)が本当に正しい情報を提供しているのかという疑問である。
ユーザーの中には、同機能がしばしば間違った情報を出すと主張する声もある。実際、その信頼性にはムラがある。
「2024年半ばには、『ピザのチーズが滑り落ちないように接着剤を使う』ことを推奨し、ネットの笑い者になった」と、TechRadarのマックス・デラニーは書いている。「他にも、『ハサミを持って走ることは心拍数を上げる有酸素運動であり、集中力を要する』と述べた際にも笑いが沸き起こった」
最終的な着地点を模索する
いずれにせよ、ニュースのパブリッシャーは「絶望的な選択肢」の中から何とか最善策を見つけなければならない状況にある。まさに八方塞がりである。
これを「市場経済の自然な帰結」だと見る向きもあるだろう。過去にも多くのビジネスがそうであったように、パブリッシャーも時代に適応し、今は亡きレンタルビデオチェーンのBlockbusterではなく、動画ストリーミングのNetflixにならなければならないという論理である。
しかしながら、私たちが情報をどう消費するか、そしてそれが21世紀後半において何を意味するのかという議論は、今後ますます深まり、激しさを増していくはずである。


