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2025.07.09 16:00

次世代Pixel 10 Proはディスプレイが進化か 電池持ちと見やすさ、疲れにくさ向上

Shutterstock.com

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グーグルは、間もなく発売されるスマートフォン「Google Pixel 10」および「Pixel 10 Pro」において、次世代のモバイルAI、強化されたカメラ技術、そして独自開発のチップセット「Tensor」の利点を活用し、最終的により高速なユーザー体験を提供すると期待されている。

その中で、多くの人に見過ごされがちだが、Pixel 10 Proをより快適に使うための1つのアップグレードが予定されている。

Pixel 10 Proのディスプレイ設定

Android Authorityのカミラ・ヴォイチェホフスカは、グーグルが次期PixelファミリーのProモデルにおいて、パルス幅変調(PWM)を改善する計画だと報じている。

PWMは、画面の輝度を落とす際のバッテリー効率を高める技術だ。これは、ディスプレイにかかる電圧を単純に下げるのではなく、パネルを高周波でオンとオフに点滅させることで機能する。これにより、色の精度を保ちながら実効輝度を下げることができ、より暗い表示が可能になり、消費電力の削減にもなるという利点がある。

これはスマートフォンにとって新しい機能ではない。サムスンのGalaxy S25やOnePlusのOnePlus 13など、多くの主要なスマートフォンに搭載されている機能だ。現在、グーグルのPWMの実装は比較的低い周波数で動作している。これにより、ディスプレイの点滅に敏感な人が頭痛になったり、スマートフォンを長時間使用するとすぐに眼精疲労につながったりしてしまう可能性がある。

Pixel 10 Pro、画面の周波数を引き上げ

グーグルはPixel 10 ProおよびPixel 10 Pro XLで、その周波数を現行の240Hzから480Hzに引き上げると考えられている。これは、現行Pixelのディスプレイを不快に感じる人々にとっては歓迎すべき向上だ。ただし、これによりPixelのディスプレイ性能は向上するが、それでも一部の機種、たとえば画面を最大4320Hzで駆動できるHonor Magic7 Proなどには及ばない。

この周波数の向上は、ベースモデルのPixel 10や、折りたたみモデルPixel 10 Pro Foldには適用されない見込みである点も注意が必要だ。

現時点での情報によれば、グーグルは2025年8月末にイベント「Made By Google」を開催して新しいPixelスマートフォンを発表し、その数週間後に一般発売を開始するとされている。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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