6.礼儀正しく、明確にフォローアップしよう
オファーを受けるにせよ、あるいは「もっと時間をかけて検討したい」と依頼するにせよ、フォローアップは重要だ。
まずは採用担当者と責任者に対し、面接の時間をとってくれたことに感謝を表わそう。そして改めて役職への熱意を示し、自分の立場を明確に示すべきだ。条件面で交渉中の場合は、要求を具体的に行い、この要求が自分の必要性だけでなく、価値観と結びついたものであることを示しておこう。
具体的な例文としては、以下のようなものになるだろう。「オファーをいただき、改めて感謝申し上げます。このまたとない機会に胸を躍らせていますし、私はきっと御社に価値をもたらすことができると確信しています。私の経験や改めて精査した市場データに基づき、基本給については、XXに近い額を検討できればと期待していました」
成功裡に終わったすべての賃金交渉の核心には、シンプルな真実が存在する。それは「誰かに自らの価値を信じてもらうには、まずは自分が信じなければならない」ということだ。
ここで言う「落ち着き」とは、ただ黙り込んでいる、あるいは冷静なふりをすることではない。自分がもたらす価値を把握していることを示し、プレッシャーのかかる場面で決してへこたれない態度を見せることだ。
冷静さを保つことは、受け身の姿勢とは違う。カギとなるのは意志を持って動くことだ。しっかりと準備をし、明確にメッセージを伝え、自信に満ちた態度で自らの価値をアピールすれば、単に賃金について交渉するだけでなく、今後、自分がどう扱われたいのか、そのトーンを定めることもできるはずだ。
というわけで、深呼吸して自分の準備を信じ、主導権を握ろう。あなたは、幸運だけで交渉のテーブルについたのではない。そのテーブルの前に座る権利は、あなたが実力でつかんだものだ。
だから落ち着いた態度で、自らの価値を主張しよう。あなたならきっとできるはずだ!


