キャリア

2025.07.08 14:00

面接で必死に見えない候補者が選ばれる理由 企業が欲しがる人材に共通する5つの作法

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3. 他社にも応募していることをうまく伝えよう

自分は求められている人材であることを、高慢な印象を与えずに伝えたい時の一つの方法は、慎重なやり方で透明性を持つことだ。他社の面接を受けたり、他社からもオファーを受けたりしているならば、そのことを伝えてもかまわない。うまくいけば、自分の価値を認める企業がほかにもあると示すことができ、自分の立場を強めることができる。

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こんなふうに言ってみよう。「現在、他社についてもいくつか検討中ですが、御社の仕事は「(その企業特有の理由を述べる)」であるため、特に魅力を感じています。自分が御社にマッチするのではないかと考えると、心からわくわくします」

このように言えば、単に最初のチャンスに飛びつこうとしているわけではなく、意図的に判断を下していることが採用担当者に伝わる。

4. フォローアップは意図的に行おう

フォローアップは、必死さの表れではない。賢い行動だ。ただし追いかけることと、様子をうかがうことは違う。

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フォローアップは意図的に行おう。面接後は、気持ちを込めたお礼のメッセージを送ろう。1週間が過ぎても連絡がなかったら、最新の採用状況を確認するための短いメッセージを作成し、その会社への関心を改めて伝えよう。

フォローアップを機に、有益な情報を共有するのもいい。例えば、面接中にあなたが言及した記事や、自分がこれまでに携わってきた関連職務についての追加情報を盛り込もう。

フォローアップの目的は、プレッシャーを与えることなく、忘れられないようにすることだ。メッセージを送る際には、急き立てず落ち着いた文面を心がけよう。

5. 採用プロセスに時間がかかっても、忍耐強く落ち着いた態度を崩さない

採用プロセスは時間がかかるものだ。音沙汰がないのは悪い知らせ、というわけではない。予算の最終調整中、承認待ち、社内調整中という場合もあるかもしれない。待たされるたびにパニックを起こしていたら、エネルギーを使い果たし、それがやり取りに表れてしまうおそれがある。

そんなときは、前に進み続けるのがいちばんだ。応募やネットワーキング、面接を続けよう。やるべきことはほかにもあると思えば心が落ち着くし、1社の採用結果にこだわる気持ちも薄れる。それに、1社からの決定待ちで貴重な時間を浪費せずに済む。

採用される人間とは、必ずしも「相手を喜ばせるために誰よりも頑張る人間」ではない。むしろ自分の価値を理解し、それを冷静かつ明確に伝えられる人であることが多い。雇用主は、有能で信頼でき、自信のある人、つまり、助けを必要とせずにすぐさま戦力になる人材を求めている。

だからこそ、あなたのマインドセットは履歴書と同じくらい大事なのだ。仕事探しは双方向であることを、肝に銘じよう。あなたは、誰かに選ばれるのをただ待っているだけではない。そのチャンスが、自分という人間や自分の目標にかなうのかどうかを、あなた自身も見定めている。そのことを念頭に置いて毎回の面接に臨めば、相手に認められたいという願いは、自分の真の実力を示そうという姿勢に変わるだろう。

慌てず、主体的であり続けよう。そして忘れないでほしい。次のチャンスとは、単なる運任せではない。「必死な人間」ではなく、準備が整っている人間であることを示すことだ。あなたなら、きっとうまくいくはずだ。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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