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2025.07.08 14:00

面接で必死に見えない候補者が選ばれる理由 企業が欲しがる人材に共通する5つの作法

Shutterstock.com

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「仕事を得られるのは、その仕事を誰よりも望んでいる人だ」というフレーズを聞いたことがあるだろう。しかし実際のところ、雇用主が求めているのは熱意だけではない。彼らは「自信」も求めている。

意外なことに、さほど必死に見えない候補者が採用されるケースが少なくない。なぜかというと、彼らが無関心だからではない。自信に満ち、態度が明快で、落ち着いているからだ。採用担当者が信頼するのは、そうした類いのエネルギーなのだ。

喉から手が出るほど仕事がほしい、と思った経験があるなら、それはあなただけではない。経済的な理由であれ、感情的な理由であれ何であれ、どうしても仕事がほしいという必死さは、面接時にそれとなく(またはあからさまに)表に出る可能性がある。しかし、しかるべき心構えと戦略をもって臨めば、必死さを一切感じさせず、実力が備わった適任者として自分をアピールできる。では、その方法を紹介しよう。

1.「やりすぎ」ではないかたちで自信を見せよう

自信があることと、傲慢であることは同じではない。大事なのは自分を信じることと、その振る舞い方だ。

実際、LinkedIn(リンクトイン)が世界各地の経営幹部を対象に実施した調査では、10人中9人が「ソフトスキルは、かつてないほど重要だ」と回答した。言い換えれば、面接における話し方や、人とどうやってつながりを持つかは、技術的な知識と同じくらい重視されている。

採用担当者の目に留まるのは、わかりやすく話をし、ボディランゲージが安定しており、質問に対して的確に答える人物だ。自分に自信がある候補者は、必要以上に自分を売り込んだり、会話の主導権を握ろうとしたりしない。人の話に耳を傾け、じっくり考えた上で答え、堂々と落ち着いた態度で、自分の経験を語る。

自信がある人間だと思われたかったら、自分の強みを、意見ではなく事実として伝えよう。例えば、「私は優れたチームプレイヤーだと思います」ではなく、「以前の職場では常に、共同プロジェクトのリーダーとして上司に頼りにされていました。人をまとめる力があると認められていたからです」と言おう。

自信は態度に表れるものだ。落ち着いて動じず、集中しよう。

2.「自分のニーズ」よりも「仕事への適性」に焦点を当てよう

面接ではつい、「どうしてもこの仕事に就きたいんです」とか、「このチャンスを手に入れるためなら何でもします」などと言いたくなる。しかしそんなふうに言えば、必死さが伝わってしまうし、自分の長所を伝えるというより、「自分の状況」に話が向かってしまう。採用担当者が解決したいのはビジネス上のニーズであって、あなたのニーズではないことを忘れてはならない。

自分がその仕事をどれほど望んでいるかに焦点を当てるのではなく、応募先の職務とチームになぜ自分が適しているのかという説明に焦点を絞ろう。自分がぜひ力になりたいと思っている、応募先企業の課題を取り上げよう。

自分の発言が、応募先企業の目標や価値観に沿った内容になるよう調整しよう。応募先企業のミッションと自分を合わせることで、単に生活の糧を得ようとしている人間ではなく、会社にとって適任だと見てもらいやすくなる。

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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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