サイエンス

2025.07.08 12:30

猛暑なのになぜ若者は長袖パーカー? フードの下に隠れた10代の真実を科学者が再考、米国

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最近のデータによれば、メンタルヘルスはティーンエージャーにとってますます重大な問題になりつつある。これによると、特に困難を抱えているのは10代の少女だ。米国医師会が発行する医学誌『JAMA Network』に掲載された、米国疾病予防管理センター(CDC)の若者リスク行動調査の概要のなかで、アニータ・スロムスキーは次のように述べている

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「調査では、152の公立・私立学校における1万7000人以上の生徒のデータが収集された。これによると10代の少女の57%が、過去1年間に常に悲しみや絶望感を覚えた時期があったと回答した。2011年にはこの数字は36%であり、約60%増加している。これに対し、10代の少年では同様の回答の割合は29%だったが、こちらも2011年の21%から増加している」

ティーンエージャーとパーカーの関係について掘り下げて調べた結果、科学的・文化的視点からこのようにいくつかの興味深い知見が得られた。だが、核心を突いているのはマジュムダルだと、私は思う。同氏はこうまとめている。「結局のところ、パーカーをこのように着るという意思決定は個人的なもので、ある若者にとって効果的なことが、ほかの若者にも当てはまるとは限らない」

この記事を読んでいるみなさんも、多くは自分の気分や見た目を基準に、その日のコーディネートやアイテムを選んでいることだろう。それならばティーンエージャーの服装について、私たちは一方的に決めつけることを控えるべきだ。

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この「人それぞれ」という見解に、筆者も共感する。しかし、私がこの話題を取り上げた理由はそもそも、自身の専門分野に関連していた。夏はますます暑くなっているのだ。

米国海洋大気庁(NOAA)によれば、2024年は1850年以降で突出してもっとも気温が高い年だった。同庁は、こう指摘している。「1850年以降、地球の気温は平均で10年に摂氏0.06度のペースで上昇しており、期間全体では約1.1度の上昇だ。(中略)歴史上、最も気温が高い年のトップ10は、すべてが直近の過去10年(2015~2024年)に集中している」

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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