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2025.07.11 06:45

AIは親友か? 若者が求める信頼と感情共有

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10代、20代の若者は、対話型AIを友だちのように慕う傾向があることが、電通の調査でわかった。彼らはAIに何を求めているのだろうか。

電通は、対話型AIを週に1回以上使う12〜69歳の1000人を対象に「対話型AIとの関係性に関する意識調査」を実施した。まず、対話型AIと話す内容をたずねたところ、全体では情報収集が上位を占めた。だがとくに10代では、雑談、恋愛相談、友人や知人に関する相談が突出して多かったのは印象的だ。逆に情報収集で使う人は10代がもっとも少ない。

対話型AIと話す内容。
対話型AIと話す内容。

対話型AIに感情共有、つまり自分のことを包み隠さず話せるかを聞くと、10代と20代はいずれも70パーセントを超え、全体の平均を上回った。

「対話型AI」に感情を共有できる人の割合(世代別)。
「対話型AI」に感情を共有できる人の割合(世代別)。

また、感情共有できる相手が誰かをたずねると、親友や母親を抜いて対話型AIがトップになった。これは若者に限らず全体的な傾向であることに驚かされる。

感情を共有できる人の割合(全体)。
感情を共有できる人の割合(全体)。

10代から30代までは、対話型AIに対する愛着度も高い。とくに20代は対話型AIに独自の愛称を付けて親しんでいる人が約40パーセントと突出して多かった。

対話型AIに独自の名前をつけている人の割合。
対話型AIに独自の名前をつけている人の割合。

電通の調査担当者は、「あなたにとって対話型AIとはどのような存在か」との質問に対する自由意見に、「メンター」、「カウンセラー」、「寄り添ってくれる」、「否定しない」といった回答があり、「言いづらいことも言える存在」になりつつあると指摘している。「人でないからこそ」の気兼ねのなさも関係しているという。

だが感情共有とは、相互の感情を「共有」すること、つまり相手の感情も受け入れて関係を深める行為だ。だがAIには感情がないため、本当の人間関係は成立しない。まして、あえて厳しいことを言ってくれたり、困っているときに手を差し伸べてくれたりもしないし、信頼もしてくれない。あくまでも「それらしい」受け答えをするだけのシステムだと割り切って使うよう、大人が指導する必要があるだろう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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