2. 愛ではなく承認を追い求めている
美化するパターンに陥っているとき、愛ではなく承認を追い求めることが多い。あなたを突き動かしているのは「最終的にこの人に愛してもらえれば、自分は価値ある人間になる」という思い込みであり、多くの場合、無意識のうちにこうした思いを抱いている。
承認を追い求めるのは、あなたが心の底で「自分は十分ではない」と思い込んでいるからだ。こうした思い込みは、あなたのニーズが却下されたり、あまりにも要求が多いとみられたりした幼少期に形成されがちだ。
このしみ込んだ自己否定は、承認されようと努力したり、物事がうまくいかないときに自分を責めたり、拒絶されるのを避けるために主体性を放棄したりするという形で恋愛関係に現れる。
自分を理解してくれる人を探すのではなく、恥ずかしくて直視できない自分の一部に対処しなくてもいいようにしてくれる人を探すのだ。
専門誌『International Journal of Psychophysiology(インターナショナル・ジャーナル・オブ・サイコフィジオロジー)』に2019年に掲載された研究では、情緒的ネグレクトはオキシトシンレベルの低下、そして不安型の愛着パターンと関連しており、これらはいずれも社会への恐怖と回避の強まりにつながると結論づけている。
つまり、安全に対するニーズが満たされないと生理・心理的レベルで影響を受け、承認を得たり対立を避けたり、そして安心感を再び確立したりする必要性を増大させることになる。
そのため、恋愛関係において自分の価値を示そうと頑張りすぎたり、他人に過剰に尽くしたりする自分に気づいたら、それは愛ではなく承認を求めているのかもしれない。
私は本当にこの人に愛されたいのだろうか、それとも自分を認めてもらうために相手を必要としているだけなのだろうかと自問するといい。


