サイエンス

2025.07.07 10:30

地球の「磁場と酸素濃度」に関連性、生命の居住可能性に影響を及ぼす可能性 NASA

地球の磁場とその周囲を流れる太陽風を描いた想像図(NASA's Goddard Space Flight Center/Conceptual Image Laboratory)

過去5億4000万年間にわたる地球の磁場強度(赤線)と大気中酸素濃度(青線)の時間変化を示した曲線。実線は平均値で破線は傾向線を表している(Kuang et al. 2025/Science Advances)
過去5億4000万年間にわたる地球の磁場強度(赤線)と大気中酸素濃度(青線)の時間変化を示した曲線。実線は平均値で破線は傾向線を表している(Kuang et al. 2025/Science Advances)

地球ダイナモと大気中酸素濃度を関連づけている具体的な要因に関しては、研究チームは推測するにとどまっている。例えば、磁場が変動している間の大陸の成長と分裂は、全球的な風化速度に影響を与える可能性がある。風化は大気から酸素を除去する作用だ。生命と地球の大気の間のフィードバックループも考えられる。約3億年前、地球の磁場は異常に強かったが、これは広大な針葉樹林の拡大と酸素生成量の大幅な増加と時期を同じくしている。

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研究チームは、今回の相関関係がさらに過去に遡るかどうかを確認するために、より長期間に及ぶデータセットを調査したいと考えている。さらには、現在知られている形態の生命にとって不可欠な窒素などの他の化学物質も今回の変動パターンに従っているかどうかを突き止めるために、過去の存在量に関する調査を実施する予定だ。

今回の論文「Strong link between Earth’s oxygen level and geomagnetic dipole revealed since the last 540 million years」は、学術誌Science Advancesに掲載された。

追加資料とインタビューはNASAから提供された。

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forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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