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2025.07.22 15:30

K-1実行委員長が引き寄せた、トランプタワーとジョン・レノンの家

高級店が並ぶNYの五番街に立つトランプタワー。購入の決め手となったセントラルパークビューは「二度と出てこない」ぐらい珍しいのだという。(courtesy of Mitsuru Yabuki)

高級店が並ぶNYの五番街に立つトランプタワー。購入の決め手となったセントラルパークビューは「二度と出てこない」ぐらい珍しいのだという。(courtesy of Mitsuru Yabuki)

2022年の「那須川天心 VS 武尊」が記憶にある人は多いのではないだろうか。50億円超を売り上げた世紀の一戦。その裏には、ひとりの“再建屋”の姿があった。

「お金に興味がない」という彼の周りでは、大きな話が動き続けている。


かつて多くの芸術家が住んだNYソーホー。ブルームストリートに赤レンガづくりの建物がある。ソーホーには歴史のある建築物が多いが、1920年頃に建てられたこの建物も、目立つことなく周囲に溶け込んでいる。

実はこの建物は、1971年、ジョン・レノンがオノ・ヨーコとNYに移住したときに最初に購入した物件だ。かの有名なダコタハウスに引っ越すまでの2年間を過ごした。80年にジョンは射殺されるが、ヨーコはその後もソーホーの建物を所有し続け、アートスタジオ・音楽スタジオとして活用していた。

ジョンとヨーコの住んだソーホーの家は、ビートルズの“聖地”として騒がれないよう、売る人を限定して販売が進められた。アートスタジオと音楽スタジオがあり、矢吹曰く、「イマジン」の編曲の一部がされた場所でもあるという。現在は地下1階、地上2階建てだが、容積率的には3階まで増築も可能。道路に面した外観は当時の意匠を守る義務があるという。(courtesy of Mitsuru Yabuki)
ジョンとヨーコの住んだソーホーの家は、ビートルズの“聖地”として騒がれないよう、売る人を限定して販売が進められた。アートスタジオと音楽スタジオがあり、矢吹曰く、「イマジン」の編曲の一部がされた場所でもあるという。(courtesy of Mitsuru Yabuki)

古びた外観からここで偉大なミュージシャンが創作活動をしていたことを想像するのは難しいが、意外なことがもうひとつある。ヨーコと息子のショーンは24年、この物件をひそかに売りに出した。売出価格は550万ドル。それを、日本の実業家が購入した。

「ショーンが出した条件は、両親の物語を使ってここで商売しないこと。私にそのつもりもなかったし、投資して儲けるつもりもない。エージェントから接触があって、ジョンとヨーコが制作活動をしている様子が頭に浮かび、直感で購入しました」

1970年にビートルズが解散後、1971年にジョン・レノンとオノ・ヨーコはニューヨークに移住。同年には名曲「イマジン」や「Happy Xmas (War Is Over)」が発表された。*写真は同年にロンドンで撮影されたもの。(Coutesy of Getty Images)
1970年にビートルズが解散後、1971年にジョン・レノンとオノ・ヨーコはニューヨークに移住。同年には名曲「イマジン」や「Happy Xmas (War Is Over)」が発表された。*写真は同年にロンドンで撮影されたもの。(Coutesy of Getty Images)

こう明かしたのは、明豊エンタープライズ会長兼社長の矢吹満だ。同社は賃貸用マンションデベロッパーだが、矢吹は個人やその資産管理会社で数々の不動産を所有。NYでは、プラザホテルや五番街のトランプタワーの一区分も所有している。

「購入したのは45階前後のセントラルパークビュー側です。トランプ大統領は所有する最上階を68階と呼んでいますが、本当は58階しかない。エレベーターも途中で10階分飛ばしてます」と、住民ならではの裏話を明かしてくれた。

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文=村上 敬 写真(ポートレート)=若原瑞昌

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